日本文化教育推進機構とパイロットコーポレーションは、手書きの大切さを伝える「書くって大切なこと」プロジェクトの一環として、教員向けの「教え方動画」を無料公開した。授業の効果的な進行や児童への声かけ方法などを学ぶことができるという。YouTubeにて視聴可。
「書くって大切なこと」プロジェクトでは、デバイスを活用しなければならない現代の小学生たちに、忘れてほしくない「手書き」の良さを伝えている。手書きとタイピング、それぞれの良さについて確認し、手書きに使用する筆記具の特長、その意義、さらに日本語そのものの成り立ちや特徴について学ぶことができる。
今回無料公開した動画では、教師歴22年、全国での講演歴13年を誇る元教師が「ワクワクする」授業の進め方を音声やテロップで解説。動画を視聴することで、授業の効果的な進行方法や、児童への具体的な声かけの方法など、すぐに実践できるスキルを学ぶことができるという。
プロジェクトの構成は、「手書きの良さ、タイピングの良さ」「手書きとSNSについて」「鉛筆とシャープペンシルの違いについて考えよう」「消せない筆記具~ペン~」「日本の伝統文化『墨』」「日本語はとても珍しい言語、日本語の成り立ち」「勉強以外で文字を書く場面を考えてみよう」。これから文字を習う小学1年生から筆記用具を使いこなす小学校6年生までの児童を対象に、「書くことの意味と大切さ」を伝えていく。
対象学年は、小学1~6年生。授業実施可能時期は2025年3月まで。対象教科は国語、総合的な学習の時間、学級活動で、1~2時間の授業で実施。授業用教材一式すべてを提供し、費用は無料。教材は、指導用スライドと児童用ワークシート、指導案をデータで送付するとしている。参加した児童に実践用教材として、消せるボールペン「フリクションボールノック」を1本ずつ提供する。なお、実践用教材の提供は、数に限りがあるため先着100クラスとなる。
対象は全国の国公私立小学校、学童、フリースクール、学習塾、放課後等デイサービスなどであるが、それ以外の相談も応じるという。申込みは、日本文化教育推進機構のWebサイトより行う。