文部科学省は2024年10月9日、2025年度(令和7年度)国公立大学入学者選抜について発表した。国立81大学と公立98大学をあわせた179大学の募集人数は13万573人。総合型選抜は国公立全体の約7割を占める125大学へ、理工系分野の女子枠は前年度比2倍以上の30大学が設置する。
文部科学省は、毎年度、各国公立大学が7月末までに公表した入学者選抜要項などをもとに概要を取りまとめ、公表している。数値は7月末現在のものであり、その後の状況により変動が生じる可能性があるという。
2024年度に入学者選抜を実施する大学・学部数は、国立が81大学414学部、公立が98大学223学部。前年度と比べると、国立は1大学減10学部増、公立は1大学2学部増となった。募集人員は、国立が9万6,320人(前年度比1,079人増)、公立が3万4,253人(同595人増)、合計13万573人(同1,674人増)。
「総合型選抜」は、国立69大学(85.2%)343学部(82.9%)、公立56大学(57.1%)129学部(57.8%)が実施。前年度と比較すると、国立は5大学79学部増、公立は15大学44学部増と、国公立ともに過去最多を更新。総合型選抜での募集人員は、国立が7,577人、公立が1,721人の計9,298人で、募集人員全体の7.1%にのぼった。
「学校推薦型選抜」は、国立76大学(93.8%)301学部(72.7%)、公立97大学(99.0%)215学部(96.4%)が実施。前年度と比較すると、国立は1大学減13学部増、公立は1大学増。学校推薦型選抜での募集人員は、国立が1万2,924人、公立が9,551人の計2万2,475人で、募集人員全体の17.2%を占める。
理工系分野における女子を対象とする選抜は、前年度比2倍以上となる30大学37学部が実施。2025年度から千葉大学や長崎大学など16大学が「女子枠」を新設する。
2024年度入試日程は、大学入学共通テストが2025年1月18日と19日に実施。前期日程試験は2月25日から、中期日程試験(公立のみ)は3月8日以降、後期日程試験は3月12日以降に実施される。