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東京都利島村の教育長、教育改革のプロ人材1名を採用…ビズリーチ

 ビズリーチは2024年9月19日、転職サイト「ビズリーチ」で公募していた東京都の離島・利島村(としまむら)の教育長が決定したと発表した。463名の応募の中から、採用となったのは教育現場と行政の双方で教育改革を進めた経験のある三室哲哉氏。10月1日付で就任予定となっている。

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利島村、教育長をビズリーチで採用
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 ビズリーチは2024年9月19日、転職サイト「ビズリーチ」で公募していた東京都の離島・利島村(としまむら)の教育長が決定したと発表した。463名の応募の中から、採用となったのは教育現場と行政の双方で教育改革を進めた経験のある三室哲哉氏。10月1日付で就任予定となっている。

 東京都の離島・利島村(としまむら)は、東京から南に約140キロメートルに位置し、周囲約8キロメートル、面積4.12平方キロメートルの小さな島。2024年1月には、教育改革の大きな柱として「利島村 “人づくりが島づくり”大網」を公表し、一体感のある島づくりを進めてきたが、現教育長の任期満了も見据え、後任として、離島の教育改革を担う人材の採用が急務となっていた。

 しかし、小規模な自治体では、適任者を探す仕組みがなかったため、全国の自治体で初となる民間の転職サイトを活用した公募を実施。4月16日から5月13日までビズリーチで公募し、今回、応募者463名の中から教育現場と行政の双方で教育改革を進めた経験のある三室哲哉氏の採用を決定した。

 三室氏は、1997年から神奈川県の私立中高一貫校に25年勤務し、勤務校がApple Distinguished Schoolに選出されるなどICT教育などの教育改革を推進。2022年には奈良県生駒市の教育委員会事務局に教育改革担当として転職し、その後、教育DXの推進、教育系ネットワークの更新、教育大綱の策定、小中一貫校の設立の推進、授業改善支援、働き方改革推進、キャリア教育推進、公民連携事業の企画立案と推進など、教育行政職として幅広く教育改革を実行。直近の2024年度は教育政策室長を務め、奈良県域学校教育DX推進連携協議会の戦略コア会議メンバーとしても活動してきた教育改革のプロ。

 今回の募集について、三室氏は「利島村の約300人という人口、30人前後という児童生徒数、そして1校という学校規模だからこそ実現できる改革のスピード感や、教育の本質に迫れる教育環境があるのではないかと、大変魅力に感じた」とする一方で、「現職の仕事も充実しており、さまざまなプロジェクトも進行中でしたので迷いもあった」と振り返った。

 その中で、応募に至った理由は、「『教育長』という想像もしていなかった仕事に就けること、さらに島の歴史を作っていく一員になれることを考えたときに、迷いはなくなりこのチャンスをつかみたい」と思ったことだという。今後については、「利島村とともに成長し、利島村に貢献できるよう全力を尽くす所存です」と教育長としての強い決意を語っている。

 三室氏は、2024年9月の利島村議会の同意を経て、10月1日付で利島村教育委員会教育長に就任する。

《川端珠紀》

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