岡山市教育委員会は2024年8月19日、環太平洋大学(IPU)次世代教育学部と岡山市内の教員養成および不登校支援といった教育の諸課題の克服を目的として、包括連携協定を締結した。
岡山市は2021年8月30日に、IPUを含む市内7大学と包括連携協定を締結。今回は、大学全体ではなく、IPUの次世代教育学部との協定となり、「教員養成に関すること」と「地域の教育の諸課題の克服に関すること」を目的に実践活動を行っていく。
IPUの次世代教育学部では教育経営学科において、学習サークルやフリースクール、共育ラボといった学生主導の団体が組織されており、教育への地域貢献を推進している。また、こども発達学科では、教員・学生が一体となって東岡山IPUこども園の運営に関わっており、地域に根ざした質の高い保育を実践している。
今後は、岡山市の教育活動に環太平洋大学の学生が関わる機会を設けるほか、市教員による教職の魅力に関する講演を開催。また、不登校支援に関するワークショップなどの取組みに学生が関与する機会を確保し、同大の学生が運営するフリースクール(IPUブリッジ)の改善を図る。このほか、関係教職員および学生らの希望を持ち寄り、協議する場となる「連携協力連絡会議」の設置も予定しているという。
今回の協定締結は、同学部の教育力と岡山市教育委員会の組織力・経験を融合し、地域の教育を充実させ、相互交流を活性化させるための試金石となるもの。官民相互の利点を高め合うことで、より質の高い成果を生み出すことが期待されるとしている。