関西外国語大学とワークアカデミーは2024年8月5日、リカレント教育にともなうキャリア支援についての連携協定を締結した。在学生と卒業生を対象にした就職サポートや、卒業後の就職活動支援、転職希望者向けのキャリアカウンセリング、就職先紹介などを実施するという。
文部科学省と厚生労働省の2023年度調査によると、大卒就職率は98.1%(就職希望者に対する就職者の割合)だが、就職希望率(卒業者数に占める就職希望者の割合、進学含む)は74.8%で、未就職のまま卒業し、就職活動を続ける卒業生も一定数いるという。
企業の人員不足による採用ニーズの高まりもあり、既卒者採用、転職市場は活発になっているが、企業の求める能力を備えていないケースも多い。そこで、関西外国語大学はリカレント教育に実績のあるワークアカデミーと連携協定を締結し、キャリア支援体制を強化する。
連携協定では、在学生と卒業生が対象。ワークアカデミーのリカレント教育プラットフォーム「noa⁺connect(ノアプラスコネクト)」を活用し、リスキリング、就活などのキャリア支援を図る。関西外国語大学は在学生、卒業生への周知や、学部、同窓会などとの連携などを実施。ワークアカデミーは在校生、卒業生に対するキャリア相談、有料職業紹介事業許可による人材紹介、各種講座提供などを行う。
具体的には、希望する在学生や卒業生が大学を通じて会員登録を行い、個人の状況に応じたキャリアカウンセリングを受ける。それぞれのキャリアプランにあわせ、就職・転職に効果的なワークアカデミー社のリスキリング講座受講を提案することで、スキルアップを図るという。ワークアカデミー社は経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアップ支援事業者」に選定されており、転職希望者には講座料金の最大70%が返還される講座ラインアップも提供するとしている。
さらに、金融機関などと提携し、成長志向の高い就職先を受講生に対して紹介。キャリアカウセリングを通じて、個人の希望に沿った就職ができるようにし、入社後の定着支援も行う。関西外語大学とワークアカデミーが共同で一体的にサポートすることで、就職後のミスマッチを防ぐ狙いもあるとしている。