香川大学は2024年7月3日、「学び続ける教師」を支援し、教員研修の高度化を図るため、香川県教育センターと連携し、KAKEAIの技術協力のもと、「教師のキャリアプランニング支援システム(教員と校長の1on1対話支援ツール)」を全国に先駆けて開発したと発表した。
香川県では、「郷土を愛し 夢と志を持って 自ら学び 歩み続ける人づくり」を県教育基本計画の基本理念として、子供たちの自立・協働・創造を支える教育の推進に取り組んでいる。その中で、教師もまた自らのキャリア形成を意識し、資質能力を客観的に自己分析し、不足を補い、長所の伸長を図り、高度専門職としての専門性を高めることが求められている。
そうした「学び続ける教師」を支援し、教員研修の高度化を図るため、香川大学は文部科学省の委託を受け、香川県教育センターと連携し、KAKEAIの技術協力を得て、「教師のキャリアプランニング支援システム(教員と校長の1on1対話支援ツール)」を全国に先駆けて新たに開発した。
教師のキャリアプランニング支援システムは、教師が自身の資質能力をアセスメントして「強み」と「弱み」を客観的に把握し、1on1による校長との対話を通じて、自ら求める「教師像」を具現化するため、研修ニーズに応じた「学び」を支援するもの。2024年度から稼働する全国教員研修プラットフォーム(Plant)とワンストップで運用でき、香川県内はもとより全国で展開されている研修なども選択できるという。
このシステムにより、教師は資質能力のセルフアセスメントと研修受講履歴に基づく効率的かつ最適なキャリアプランニングが可能となる。また、教師が本音を伝え、校長は教員の思いを引き出すコミュニケーション支援ツールとなっているため、教員と校長の対話をきっかけとして、学校内に対話のしやすい環境が醸成され、学校の組織力が一層高まることが期待されているという。
教師のキャリアプランニング支援システムは、2024年7月から香川県内の希望する公立小・中学校・高等学校と特別支援学校で順次導入される。