神戸女学院大学は2024年6月26日、兵庫県立尼崎小田高等学校と高大連携協定を締結した。教育にかかる交流を通じて、両校の教育を相互に活性化することを目的としている。
神戸女学院は1875年、アメリカから派遣された2人の女性宣教師によって創立された。創立から変わらない理念と伸びやかな校風、リベラルアーツを軸とした全人教育が継承されている。
兵庫県立尼崎小田高等学校は1972年に開校。2012年に国際探求学科を設置し、世界で活躍する人物を育成することを教育目標に掲げている。
両校の協定は、尼崎小田高校国際探求学科の学びが、神戸女学院大学国際学部の目指す英語運用能力と異文化理解、多様な背景をもつ他者と共生する力、グローバル社会の一員としての発信力などと合致することから、高大連携協定を締結する運びになった。
これまでも両校は連携事業を展開してきており、2023年度は同大国際学部英文学科のJames G. WONG教授が、同高校国際探求学科1年生40名を対象に模擬講義「Developing a Multicultural Mindset(多文化的な考え方を身に付ける)」を実施した。2024年5月には、同校の3年生が英語学科のSusan E. JONES准教授による絵本翻訳についての模擬講義を受講している。
今後も大学での通訳翻訳プログラム受講や、大学教授によるディベート指導、多文化共生についての講義、探究活動への助言指導などを計画している。
神戸女学院大学は協定を機に、互いの学びを深めることのできる実りある交流を続けていくことが期待されるとしている。