AI教材「atama+(アタマプラス)」を開発・提供するatama plusは、AIを活用し個別最適な学びを届ける「進学個別atama+塾」のフランチャイズ展開を開始すると発表した。長野県を中心に29教室を展開する「超個別指導塾まつがく」代表・林部一成氏ら立ち上げパートナーと共に、6月より順次全国で開校していく。
atama+は、累積解答数7億件に及ぶ学習データや利用現場で得られた定性情報をもとに、個別最適な学びを実現するAI教材。2024年には、小中学生向けに国語、高校生向けに古典・情報・地理・日本史・世界史を追加し、小学生は国語・算数・英語、中学生は主要5教科、高校生は多くの国公立大学において共通テストで課される6教科8科目に対応した教材となっている。
導入する塾・予備校は全国47都道府県で4,000教室を超え、2023年からはオンライン塾の運営も開始。2022年には運営モデルの実証として、長野県に直営塾「THINX(シンクス)」を3教室開校し、学習環境やカリキュラム設計、講師の関わり方などについて試行錯誤を重ねてきた。
その結果、THINXおよび先行してモデル転換した超個別指導塾まつがくにて、従来よりも少ない運営リソースで生徒の大学合格実績が大きく伸長するといった成果や、生徒の高い満足度を確認。今回「atama+塾」として立ち上げ、全国の生徒により早く届けるために、フランチャイズ展開することを決定した。
atama+塾は、AI教材「atama+」や蓄積された膨大な学習データを活用することで従来の集団塾とも個別指導塾とも異なる、新たな学びを提供する学習塾。生徒がやりきるための「授業料定額・通い放題」とし、授業のコマ数に応じて課金される従来の塾モデルではなく、生徒ひとりひとりの目標と現在地点から必要な学習時間を割り出し、費用を気にすることなくそれぞれの目標達成に向けて自分のペースで通塾して学習をやりきることのできるシステムを導入する。
ティーチングは生徒ひとりひとりにあわせてAI教材の「atama+」が先導、先生は学習データを活用しながら生徒の目標設定支援や面談などのコーチングに徹することで、従来よりも少ないリソースで個別最適な学びの提供を実現。講師不足や人材リソース・ノウハウ不足といった塾業界における課題、地方と大都市圏との教育機会の格差といった社会課題に寄与する効果も期待される。
atama+塾の立ち上げにあたり、フランチャイズ展開していくパートナーとして、超個別指導塾まつがく代表・林部氏に加え、Teach for JapanやLearning for Allの創業者・松田悠介氏、起業家・神田優氏が参画。2020年から「定額型個別指導」にモデル転換したまつがくでは、国公立大学の合格実績が2020年度の6人から2024年度は42人に、私立大学は12人から235人と大きく伸長。生徒数は2020年から2023年で18%増加するといった成果がみられ、2025年春までに全29教室をatama+塾に切り替え予定だという。
atama plusは、今後、さらに全国にフランチャイズ展開を広げていきたい考え。フランチャイズ加盟に関する問合せは専用フォームにて受け付けている。