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担当教員の9割、探究学習に「課題を感じる」

 高校の「探究学習」について、8割の学校で校内にカリキュラムの企画や開発、推進を統括するなど組織が設置されているものの、担当する教員の9割が「課題を感じる」と答えたことが、カタリバが実施した調査したより明らかになった。

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調査「探究学習の推進における課題」
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 高校の「探究学習」について、8割の学校で校内にカリキュラムの企画や開発、推進を統括するなど組織が設置されているものの、担当する教員の9割が「課題を感じる」と答えたことが、カタリバが実施した調査したより明らかになった。

 調査「探究学習の推進における課題」は2023年12月13日~2024年1月31日、カタリバの「全国高校生マイプロジェクト」を自校で推進した高校の教員340名を対象に、インターネットでのアンケートにより実施した。

 「総合的な探究の時間」が必修科目となって2年が経過。調査では、探究学習に取り組む学校の82%が、探究学習カリキュラムの企画や開発、推進を統括する組織が校内に設置されていると回答。探究学習の推進を組織的に行おうと試みる学校が増えてきたことがわかった。

 しかし、探究学習の推進に関して、約92%の教員が「課題を感じている」(「とても感じている」「まあ感じている」の合計)と回答。課題と感じる具体例として「授業案やカリキュラムの設計」(49.4%)、「調べ学習で終わってしまう」(49.1%)、「校内で探究学習への理解が広がらない」(47.6%)などがあげられた。

 一方で、「コーディネーターなど外部人材の配置」や「活動の浸透や文化づくりを目指した校内風土の醸成」の2つの取組みが進んでいる学校においては、教員の課題感が低い傾向にあることがわかったという。特に、コーディネーターが配置されている学校では、「課題をとても感じている」の回答が33.7%に対し、配置されていない学校では50.7%と多かった。

 カタリバでは、このような課題を解決すべく、全国の高校を対象に「総合的な探究の時間」のカリキュラム開発研修「探究スタートアップラボ」の参加校を募集している。年3回の対面研修を中心としたプログラムで、「先進校視察」「カリキュラム検討」「振り返り・発表会」を予定。6月7日、14日には詳細を伝える説明会を開催する。参加希望者は、説明会参加・資料請求Webフォームから申し込む。申込締切は、それぞれ開催2日前の午後8時。

◆探究スタートアップラボ参加校募集説明会
日時:
(第1回)2024年6月7日(金)19:00~20:00
(第2回)2024年6月14日(金)19:00~20:00
会場:オンライン(Zoom)
締切:
(第1回)2024年6月5日(水)20:00
(第2回)2024年6月12日(水)20:00
申込方法:説明会参加・資料請求Webフォームより

《木村 薫》

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