2024年5月8日、教育分野における日本最大級の展示会「EDIX(エディックス)東京」が東京ビッグサイト 西展示棟で開幕した。会場のようすをレポートする。
EDIX東京は、教育に関する製品やサービスが出展する教育総合展。2024年は業務支援、教材・コンテンツ、STEAM教育、ICT機器、教育DX、人材育成・研修、施設・サービスの7つのエリアに約350社が出展。各種セミナーも開催されている。
電子黒板 BenQ Board のGoogle EDLAモデル(BenQ)

BenQは、2024年1月に発売したプレミアムな電子黒板「BenQ Board RP04/RM04」を展示。GoogleのプログラムであるEDLA(Enterprise Devices Licensing Agreement/エンタープライズ デバイス ライセンス契約)認証を取得しており、Googleモバイル サービスが組み込まれている。電子黒板自体にアプリをインストールすることができるため、大画面のAndroidスマホのように使うことができる。アカウントの切り替えはカードでワンタッチ。教室を移動しても自分仕様の画面が表示されるようになっている。
日本未発売の書画カメラ・子供用ヘッドセットを展示(ロジクール)

ロジクールのブースでは、書画カメラ「Reach」と子供用のヘッドセット「ZONE LEARN」が展示されていた。書画カメラ「Reach」は、カメラを上下左右、角度を変えながらカメラの位置を移動できるため、自由な投影が可能だ。子供用のヘッドセット「ZONE LEARN」は、子供が使うことを考えて作られたヘッドセット。子供の頭のサイズに合わせやすい大きさになっているだけでなく、サイズを合わせたヘッドバンドが動きにくいようになっているなど、学習に集中できる工夫がされている。いずれも日本未発売の製品だ。
「“AI in Education” 教育現場にも AI を」AIを活用した授業・校務を提案(マイクロソフト)

マイクロソフトのブースは、「“AI in Education” 教育現場にもAIを」をテーマに、展示会場全体でAI in Educationが体感できる。ソリューション展示ではMicrosoft CopilotとMicrosoft 365を活用した授業・校務を提案。Wordで作成した文書をCopilotに読み込ませることで授業計画を立てたり、授業用の資料作成をしてくれたりするなど、AIを上手に活用した教員の負担軽減、業務効率化の実現方法を数多く紹介している。
より良い学びと、それを支える学校現場の校務DXと働き方改革を支援(ベネッセ)

ベネッセは、1人1台環境で個別最適な学びと協働的な学びを実現するミライシードや、児童ひとりひとりの読み書き・認知特性の基礎スキルを測ることで、それぞれに合わせた学び方を提供できる「まるぐランド」、学童や学習塾に向けてオンラインの習い事を提供する「チャレンジスクール」、先生たちの校務を支援するC4thなど、「すべての児童・生徒のより良い学び」を実現するためのさまざまな商品・サービスを展示。グループ全体で教育に関わるすべての人たちを応援したいという同社の思いがあふれる展示ブースになっている。
防災・防犯で活用できるWi-Fiソリューション(フルノシステムズ)

フルノシステムズは、学校の授業で活用するタブレットやノートPCなどの学習用端末をネットワーク接続するための無線LANソリューションを展示。災害発生時に避難所となる学校などに設置しているアクセスポイントのWi-Fi設定を災害時用フリーWi-Fiに切り替えられる防災Wi-Fiソリューションや、無線LANと監視カメラ、スピーカーを使って不審者が侵入する前に撃退する防犯Wi-Fiソリューションも紹介している。
公式eラーニングをデモ体験(国際ビジネスコミュニケーション協会)

国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)のブースでは、団体で受験できるTOEIC Program団体特別受験制度(IPテスト)のオンライン版IPテスト(オンライン)や公式eラーニングをデモ体験できる。また、各種公式教材も展示されている。TOEIC Programに関して相談できるコーナーが設けられている。
教育の未来を語るセミナーを多数開催(ソフトバンク)

ソフトバンクのブースでは、3日間で20名のゲストが登壇するセミナーを開催。ソリューション展示コーナーは、GIGAスクール構想と学びのDX、先生の働く環境DX、ICTで創る体育の未来、通学/通塾のみまもり、子供の世界を広げる支援の5つに分かれており、「GIGAスクールサミット」や「GIGAワークブック(LINEみらい財団)」「AIスマートコーチ」など、ソフトバンクグループ全体の取組みを紹介している。
GIGAスクール構想 第2期を見据えた、最新端末を多数展示(ASUS)

ASUSは、GIGAスクール構想 第2期を見据えた、児童生徒向け、教員向け端末などを多数展示。児童・生徒向けの最新「ASUS Chromebook」、教員の授業・校務にお勧めの「ASUS Chromebook Plus」シリーズなどを展示、eスポーツやクリエイティブ作業にも最適なASUSのゲーミングブランド「ROG(アールオージー)」も体験できる。
GIGAスクール構想は次のフェーズを迎えたといわれる今、会場にはより良い教育の未来を考える企業と熱意ある教育関係者が多く集まり、活気にあふれていた。EDIX東京は5月10日まで開催される。