文部科学省は2024年3月28日、教員養成大学・学部等の特色ある好事例や先進的な取組みについてまとめた「グッドプラクティスの共有と発信に向けた事例集」を公開した。PDF24ページにわたり取組み番号42番までの事例を掲載。千葉大学の海外教育インターンシップなども紹介している。
事例集は、「令和4年中央教育審議会答申」を踏まえ、教員養成大学・学部等から特色ある好事例や先進的な取組みなどについて聞き取りを行い、項目ごとに取りまとめたもの。「教職課程の見直し」「学部と教職大学院の連携・接続の強化・実質化」「教育委員会と大学との連携強化の促進」「理論と実践の往還を重視した人材育成の好循環」「教員就職率向上」「組織体制の見直し」の各項目別に掲載している。
「教職課程の見直し」では、金沢大学や千葉大学などの事例を紹介。具体的には、金沢大学は、富山大学と実施した共同教員養成課程での事例、千葉大学は、海外教育インターンシップ「ツインクルプログラム」の実施内容や実績などを掲載している。
「学部と教職大学院の連携・接続の強化・実質化」では、山梨大学の学部・教職大学院・地域の連携による「地域学習アシスト」事業、愛媛大学の学部卒業者を対象とする教職大学院1年履修プログラムの導入を紹介。「教育委員会と大学との連携強化の促進」では、京都教育大学や立命館大学など、「理論と実践の往還を重視した人材育成の好循環」では岡山大学や広島大学など、「教員就職率向上」では北海道教育大学や宮城教育大学などの事例を掲載している。
また、国立大学の「組織体制の見直し」では、上越教育大学の大学院の定員充足に向けた取組みと、高知大学など「四国5国立大学による連携教職課程」の成果などをまとめている。
取組内容によって複数項目にまたがり項目を選択している場合があるため、事例集では取組みごとに取組番号を付番。PDF24ページにわたり取組み番号42番までの事例を掲載している。
