国立天文台は、国内外の小中学校で天文学や宇宙の授業を行う「2024年度ふれあい天文学」の実施校を募集する。講師は国立天文台の天文学者などで、出張授業だけではなく、オンライン授業も行う。対象は国内外の小中学校で、申込締切は2024年5月31日。
「ふれあい天文学」は、2010年度にスタート。例年40人を超える職員が講師となり、太陽や月の話、星の誕生の仕組み、ブラックホールの不思議、太陽系を旅する宇宙旅行といった星や宇宙の話題を学校に届けている。その訪問先は、全国の小中学校だけでなく、聾(ろう)学校、特別支援学校、夜間中学、そして世界各地の日本人学校や補習授業校など、多岐にわたっている。
2024年度の募集対象は、国内外の小学校(4年生以上)・中学校約60校。授業時間は45~100分(1~2コマ)程度。内容は、天文学に関わる授業と質疑(学習指導要領の範囲とは異なる)で、実施期間は2024年10月~2025年2月の間。実施方法は、講師を派遣する出張授業、もしくはビデオ通話システム(Zoomを推奨)を利用したオンライン授業となる。授業内容、実施時期、実施方法などは、学校と講師が相談のうえで決定。要望に応じてキャリアパス(天文学の仕事)の話もするという。なお、この事業は「天文学振興募金」の支援を受けており、原則実施校の金銭的負担はない。
申込みができるのは、小学校、中学校教員、またはそれに準ずる人。課外活動など、保護者の活動として申し込む場合も原則として教員を通して申し込む。申込みは Webサイトから行うことを推奨している。申込締切は5月31日。ただし、2024年(令和6年)能登半島地震被災地域(おもに石川県、新潟県、富山県、福井県)の小中学校は通年で申込みを受け付ける。実施校の発表は、7月下旬に電子メールで各校に通知する。2023年度は、訪問授業やオンラインを利用して国内で80校、海外は34校で実施された。
◆出張授業「ふれあい天文学」実施校募集
実施期間:2024年10月~2025年2月
募集対象:国内外の小学校(4年生以上)、中学校・60校程度
授業内容:天文学に関わる授業と質問
授業時間:45分から100分(1~2コマ)程度
実施方法:講師を派遣する訪問授業、もしくはビデオ通話システム(Zoomを推奨)を利用したオンライン授業
申込方法:Webサイトから申し込む
申込締切:2024年5月31日(金)
※2024年能登半島地震被災地域の小中学校は通年で申込みを受け付ける
実施校発表:7月下旬(予定)に電子メールにて各校に通知する