文部科学省は2024年3月22日、2023年度「大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰（旧・インターンシップ表彰）」の受賞校を発表した。申請のあった26校の中から、最優秀賞は京都産業大、優秀賞は北海道大・新潟大・開志専門職大、選考委員会特別賞は大阪公立大に決定した。
大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰は、2017年に大学等におけるインターンシップ活動表彰としてスタート（2022年度に制度名改称）。学生の能力伸長に寄与する高い教育効果を発揮し、他大学や企業などに普及するのに相応しいモデルとなり得る、産学協働による学生のキャリア形成支援活動をグッドプラクティスとして表彰し、その成果を広く普及することを目的として実施している。
2023年度は2023年11月1日～30日に申請を受け付け、大学24校・短期大学2校の計26校が応募。選考委員による書面審査を経て、今回、最優秀賞に京都産業大学、優秀賞に北海道大学・新潟大学・開志専門職大学、選考委員会特別賞に大阪公立大学が選定された。
最優秀賞を受賞した京都産業大学は、全10学部の2・3年次の選択科目として、基礎編「キャリア実習（職場体験型）」と、実践編「キャリア実習（インターンシップ実践型）」を設置。両科目を組み合わせることで、学生の仕事や働くことへの理解を深めるとともに、実務で活用したい専門的能力、汎用的能力の明確化に資するプログラムを展開した。
評価にあたっては、COOP教育の考え方に基づき、実習活動がしっかりと教育課程に組み込まれていることや、少人数クラスでの授業を提供し、事務職員との教職協働体制によるサポートを実現していること、学習到達度を定量的に把握し振り返りの機会を提供していることなどが高く評価された。また、教員間で指導のバラつきがでないように「ティーチングガイドブック」を準備し、担当教員を対象としたFDを実施したことも評価に繋がったという。参加学生は123名、事前・事後学習を除いた企業等での就業体験日数は10日だった。
文部科学省のWebサイトでは、受賞校の取組内容などを一覧にまとめ公開している。
