工学院大学附属中学校・高等学校と杏林大学は2024年3月4日、中学・高校教育と大学教育の相互の活性化を図るため、中高大連携事業に関する協定を締結し、杏林大学井の頭キャンパスにて調印式を開催した。
工学院大学附属中学校・高等学校の多くの生徒は、毎年、杏林大学を受験・進学するなど、これまでも繋がりがあった。このことから、双方の教育資源を有効に活用し、さらに中高大連携の取組みを発展させる目的で、協定を締結した。
杏林大学の渡邊学長は、「工学院大学附属中学校・高等学校の母体である工学院大学は理工系を専門とし、杏林大学の専門は文系、医療系だ。得意分野が異なり、お互いを補完する良きパートナーといえる。今回は中学校を含めた連携であり、他のモデルとなる成果を期待している」と展望した。
一方、工学院大学附属中学校・高等学校の中野校長は「工学院大学附属中学校・高等学校は理工系大学の附属校だが、医療系や文系を志願する生徒もいる。グローバル教育に特化した学びを高校在学中から受ける者もおり、杏林大学の教育内容と親和性がある。この協定を機に、ぜひ、医療・保健系や文系の本物、神髄に触れる場を生徒たちに提供できるよう、一緒に頑張っていきたい」と抱負を述べた。
今後は、杏林大学保健学部、総合政策学部、外国語学部による出張講座などにより、情報交換を積極的に進め、中高大連携を深めるとしている。