聖心女子学院と北星学園は2024年3月14日、さらなる発展を目指し、教育、研究、人材育成などの分野で連携・協力すべく連携協定を締結した。あわせて、2025年3月に閉校する札幌聖心女子学院中学校・高等学校の校地・校舎などを、北星学園へ譲渡するという。
聖心女子学院は、1801年フランスのアミアンで、女子のための寄宿学校として創立された。日本では1908年、オーストラリから到着した4名の聖心会修道女により設立された。
一方、北星学園は1889年、米国の女性宣教師サラ・C・スミスが開設した女学校が「スミス女学校」となり、1894年に新渡戸稲造らの助言もあったことから「北星女学校」と改名された。
今回、聖心女子学院と北星学園は、互いのさらなる発展を目指し、教育、研究、人材育成などの分野で相互に連携・協力することを目的に、連携協定を締結した。設置校における教育・研究、在籍する生徒や学生の相互交流、教職員の相互交流や研修、人材育成に関する事項と、その他連携の目的を達成するために双方が必要と認められる事項で連携するという。
あわせて、連携協定とは別に、2025年3月に閉校する札幌聖心女子学院中学校・高等学校の校地・校舎などを2025年4月以降、北星学園へ譲渡することも決定。北星学園では、跡地の活用方法は確定していないが、北星学園の全学校が活用できる総合キャンパスと位置付け、さまざまな可能性を視野に複合的な活用を構想中だとしている。また、札幌聖心女子学院中学校・高等学校の卒業生や教職員のゆかりの地として、記念室や資料室といった形でアーカイブを設ける予定だという。