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農林水産省、小中学生向け「農業学習教材」公開

 農林水産省は2024年3月11日、小中学生を対象に、農業の歴史、農業遺産など農村の大切な役割や魅力を学習することができる4つの教材を公開した。電子版はWebサイトよりダウンロードできる。冊子教材は先着50~100件まで配布予定で、締切りは3月21日午後1時。

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 農林水産省は2024年3月11日、小中学生を対象に、農業の歴史、農業遺産など農村の大切な役割や魅力を学習することができる4つの教材を公開した。電子版はWebサイトよりダウンロードできる。冊子教材は先着50~100件まで配布予定で、締切りは3月21日午後1時。

 農林水産省は、次世代を担う子供たちに農業や農村の大切な役割を広く伝えるため、農業の歴史、農業遺産、農村の共同活動など農村の共同活動について学習することができる4つの教材を制作し公開した。実施主体はNHKエデュケーショナル。

 小学生向けは、高学年向けの家庭学習教材。「『草刈りは地球を救う』~SDGs達成につながる農村の共同活動~」がテーマ。農村の共同活動とSDGsのつながりについて、マンガやクイズで楽しく学べるという。指導する教員向けには、「総合的な学習の時間」や「社会科」の授業で農業遺産などを扱いながら、農業に関する学習を深めることができるカリキュラム案と授業案として「農業遺産で学ぶ『米づくり学習』カリキュラム案・授業案」を公開。地域や学校の特色にあわせて活用できる内容だという。

 中学生向けは、中学校「地理」の「日本の諸地域」で活用できる補助教材と、「歴史」学習とあわせて活用できる学習まんが「ミーとトラ 瑞穂の国の大冒険~田んぼの軌跡をたどる旅~」。補助教材は、「農業遺産から見る地域の特色を生かした持続的農業・林業・水産業」がテーマ。国内の6つの地方の農業・林業・水産業についてまとめられているため、自然環境を中核とする考察がしやすくなるという。また、これらの地方における農業遺産地域の特徴的な農林水産業についても深く学ぶことができるとしている。

 学習まんがは、2匹の猫ミーとトラが、3つ集めると願いが叶うという「勾玉」を探して「瑞穂の国」の歴史の旅に出る冒険ストーリー。稲作の始まりから現代まで、人々が築いてきた日本の農業の歴史をたどりながら、農地や水利用の技術など土地改良が果たしてきた社会的役割について理解を深めることができるという。

 教材は、電子と紙の2つ。電子教材は、NHKエデュケーショナルのWebページよりダウンロードして活用することができる。紙媒体の「草刈りは地球を救う」と「ミーとトラ」の冊子の郵送を希望する場合は、Webサイトの専用フォームより申し込む。ただし、「草刈りは地球を救う」は先着50件、「ミーとトラ」は先着100件程度までで、予定数がなくなり次第終了となる。申込締切は3月21日午後1時。

《いろは》

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