リシードでは、全国の教育機関が無料で使用できる「学校インターネット回線速度計測」サービスを提供している。この記事では、2024年2月1日から2月29日までの計測ログより、ダウンロード速度上位を紹介する。
学校インターネット回線速度を計測する計測全体の結果
対象期間内の教育機関全体の計測結果(有線LAN接続、Wi-Fi接続)は以下のとおり。全体でもっとも回線速度が速かったのは、Wi-Fi接続で計測した大阪府の私立高等学校だった。
有線LAN接続
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1位 311.0Mbps(538Mbps)山梨県・国立・大学
2位 219Mbps(296Mbps)東京都・公立・中学校
3位 165Mbps(202Mbps)青森県・公立・小学校
Wi-Fi接続
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1位 311.2Mbps(269Mbps)大阪府・私立・高等学校
2位 268Mbps(307Mbps)青森県・公立・中学校
3位 259Mbps(397Mbps)東京都・公立・高等学校
文部科学省は通信環境の評価(アセスメント)実施を推奨
GIGAスクール構想が進み、校内における通信ネットワーク環境の整備が着実に進んでいる。文部科学省によると、センター集約型、直接接続型などインターネットの接続形式について、どの形式が適切なのかは一概には言えないという。通信速度、接続にかかる費用、セキュリティ面など、さまざまな観点からのメリット・デメリットを検討し、各自治体で判断してほしいとしている。
判断の際に重要になるのが、通信ネットワークの評価(アセスメント)である。今後、さらにデジタル教科書やデジタル教材の利活用が本格化し、文部科学省CBTシステムによる全国学力・学習状況調査(2024年度は質問調査をICT端末を用いたオンライン方式で実施)など、大容量の通信が発生することが想定される。文部科学省は、「現時点で通信ネットワークに特段の問題が発生していない自治体でも、アセスメントを実施してほしい」と呼びかけている。
「学校インターネット回線速度計測」について
イードが提供するトレンド情報メディア「RBB TODAY」が、インターネット回線の速度計測サービスとして2002年より20年以上にわたり提供している「RBB SPEED TEST(アールビービー スピードテスト)」を、学校向けに改良して提供しているもの。RBB SPEED TESTは、サーバ環境に左右されない通信速度計測システムとして定評があり、1日あたり3万~5万回の計測が行われている。
学校インターネット回線速度を計測する