熊本市教育委員会は2024年2月8日、2025年度（令和7年度）熊本市立学校教員採用選考試験より新たに導入する「大学推薦制度」の実施要項を公表した。対象となる校種は小学校教諭等（一般）。手続きに係る推薦書類は、該当する大学が取りまとめ、熊本市教育委員会教職員課まで持参または郵送にて提出する。期限は4月5日必着。
熊本市教育委員会は、1月29日付で2025年度熊本市立学校教員採用選考試験のおもな変更点と日程について公表。2025年度の採用試験より、新たに「大学推薦制度」を導入すると発表していた。
今回、大学推薦制度に関する詳細を記した実施要項を公表。推薦の対象となる校種は「小学校教諭等（一般）」で、小学校教諭免許状取得のための課程認定を受けている大学（大学院および教職大学院を含む）が推薦可能となる。推薦の選考を通過した者は、第1次選考試験が免除となる。
被推薦者のおもな要件は、1965年4月2日以降生まれで、小学校教諭の普通免許状を所有しているまたは2025年3月31日までに取得見込の者、熊本市立学校教員のみを志願する者、学業成績が優秀（大学3年までの取得単位科目評価の80％以上が「優」）である者など。
推薦者は大学の学長または学部長とし、大学側が被推薦者全員の推薦に係る書類（推薦書・成績証明書）を取りまとめ、熊本市教育委員会教職員課へ持参または郵送で提出する。提出期限は4月5日必着。
市教委は、書類を総合的に判断し、第1次選考試験の免除対象者を選考。選考結果は4月15日までに大学等に通知する。また、被推薦者は4月15日～5月2日午後5時15分までの期間に、自身で電子申請による出願手続が必要。電子申請において「第1次選考試験の全免除または一部免除」の項目で「Ｇ 大学等推薦者」を選択すると、免除の対象者には第1次選考試験を免除する旨を、対象とならなかった者には免除なしでの受験となる旨を「受験票」にて通知する。
第1次選考試験の免除者には、後日、第2次選考試験についての通知を発送。対象者は、第2次選考試験における加点を申請することも可能。別途書類の提出が必要となるため、詳細は教員採用選考試験実施要項で確認のこと。なお、対象者が合格後に辞退した場合は、やむを得ないと思われる理由を除き、その対象者を推薦した大学等が次年度の大学推薦の対象とならないことがあるとしている。
熊本市立学校教員採用選考試験は、第1次選考試験を6月16日に熊本会場で、第2次選考試験を7月28日と29日から8月10日までのうち指定された日に実施する。詳細を記した実施要項は、4月15日午前9時にWebサイトに掲載予定。
