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高知県の教員採用、年齢60歳まで緩和…社会人採用枠を新設

 高知県教育委員会は2024年1月22日、2025年度採用(2024年度実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要を公表した。年齢制限を60歳までに緩和するほか、第1次の適性検査を廃止。教員免許を取得していない人でも受審できる「社会人採用枠」を新設する。

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2025年度採用(2024年度実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要
  • 2025年度採用(2024年度実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要
  • 2025年度採用審査(2024年度実施)のおもな変更点
  • 学校における働き方改革の推進 若年教員の負担軽減に向けた取組について

 高知県教育委員会は2024年1月22日、2025年度採用(2024年度実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査の概要を公表した。年齢制限を60歳までに緩和するほか、第1次の適性検査を廃止。教員免許を取得していない人でも受審できる「社会人採用枠」を新設する。

 2025年度高知県公立学校教員採用候補者選考審査の出願受付期間は3月下旬から4月中旬(予定)。第1次審査は、例年より日程を繰り上げ、6月1日に高知と関西の2会場で実施する。関西会場の対象は、小学校教諭、中学校教諭(保健体育を除く)、特別支援学校小学部教諭受審者のうち希望者。第2次審査は、7月27日と28日に面接審査、8月16日に実技審査、8月17日と18日に面接審査を行う。

 2025年度採用審査からは、年齢制限を緩和。全選考・全校種・全教科を対象に年齢制限を49歳から60歳に変更する。第1次審査の適性検査、第2次審査の理科の実技審査は廃止する。

 また、社会人採用枠を新設。教員免許を取得していない人でも受審可能とし、合格後は教員免許を取得するために名簿登載期間を最大3年間延長する。

 臨時教員は、出願時に高知県の任期付教員または臨時教員としての配置を条件に免除を拡大。第1次審査の全部免除の条件は直近3年間の第1次審査合格者に拡大し、専門教養の受審自体も不要にする。第1次審査の一部免除の条件も拡大する。

 このほか、高知県教育委員会は1月22日、若年教員の負担軽減に向けた働き方改革の取組みについても発表。2024年度予算検討段階の取組みとして、「若年教員の担任業務等の軽減・サポート」「若年教員の悩みなど相談体制の強化」「若年教員同士の交流促進」をあげて説明している。

 2025年度高知県公立学校教員採用候補者選考審査の詳細は、3月上旬に発表予定の募集要項で確認できる。

《奥山直美》

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