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部活指導者を募集「かながわ地域クラブ」登録開始

 神奈川県は2024年1月16日、公立中学校など部活動の地域移行に伴い、部活動に代わる「地域クラブ活動」の指導者を登録する「かながわ地域クラブ活動指導者データベース」を設置、登録を開始したことを公表した。スポーツや文化活動の指導経験のある人を対象に、登録を呼びかけている。

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かながわ地域クラブ活動指導者データベース
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 神奈川県は2024年1月16日、公立中学校など部活動の地域移行に伴い、部活動に代わる「地域クラブ活動」の指導者を登録する「かながわ地域クラブ活動指導者データベース」を設置、登録を開始したことを公表した。スポーツや文化活動の指導経験のある人を対象に、登録を呼びかけている。

 近年は少子化などの影響で、学校などの部活動の存続が厳しい地域がある。また、教員が顧問を務める指導体制を継続することも難しくなっているという。そこで国は、「部活動の地域移行」として、休日の部活動を段階的に地域へ移行するガイドラインを2022年12月に制定した。神奈川県では、2023年10月に「公立中学校における部活動の地域移行に係る神奈川県の方針」を策定し、各地域の実情に応じて部活動の地域移行を推進している。

 今回同県は、公立中学校の地域移行に向けて、市町村や地域クラブ、学校などが市町村の枠を越えて、指導者を確保することを目的に「かながわ地域クラブ活動指導者データベース」を設置した。

 データベースは、指導者が指導可能な競技や地域、年代などを登録した情報を、県ホームページ上のデータベースに公開する。地域クラブ活動の指導者を探している団体などが、データベース上に指導を依頼したい指導者がいる場合、データベースを通じて連絡先を確認する。指導者と調整後に勤務条件などが合えば、指導を実施する流れとなる。

 登録要件は「日本スポーツ協会の競技別指導者資格(スタートコーチ、コーチ1~4、教師、上級教師)または日本バスケットボール協会および日本サッカー協会の公認C級コーチ以上の指導者資格を所持している、あるいは講習を修了し資格取得予定である(2024年1月時点で該当する資格は、今後追加される可能性がある)」「学校部活動において部活動指導員として指導経験がある」「教員免許を授与されたことがあり、指導を希望する競技、種目、分野などの部活動や地域クラブでの指導の経験がある」「指導を希望する競技、種目、分野などの活動・指導経験があり、なおかつ県が認める部活動指導者または地域クラブ指導者向けの研修を受講している」の4つのうち、いずれか1つを満たしていること。

 登録方法は、神奈川県「かながわ地域クラブ活動指導者データベース」のWebサイトより「e-kanagawa電子申請」より申し込む。県が登録者情報を確認後、登録が完了次第申請者に通知する。詳細はWebサイトより確認できる。

《宮内みりる》

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