堺市は2024年1月5日、2024年度堺市立学校教員採用選考試験の試験制度の変更点について公表した。大学3年生等対象選考区分を新設し、実施時期早期化、退職後5年以内を対象とした教諭経験者対象選考、2次試験不合格者を対象とした任期付職員等の採用候補者の新設を実施する。
堺市は、2024年度(令和7年度)堺市立学校教員採用選考試験の試験制度について4つの変更点を公表した。まず、大学3年生等対象の選考区分を新設する。対象は、2025年(令和8年)3月31日までに卒業見込み、かつ出願に必要な教員免許状を取得見込みの大学3年生(科目等履修生は除く)。対象の学校と科目は、「小学校」「特別支援学校小学部」「小学校外国語推進」「中学校・特別支援学校中学部(全教科)」。
選考試験は、筆答と面接で、筆答試験の基準点に達した受験者を対象に、面接試験を実施する。試験問題は、ほかの選考区分で実施する1次試験(筆答・面接)と同一内容。この試験の合格者は、次年度の教員採用選考試験で1次試験(筆答・面接)が免除され、2次試験(筆答・面接)から受験することができるという。
また、1次試験(筆答)は6月上・中旬に前倒しして実施し、早期化を図る。現職対象選考区分についても見直し、現職教諭に加え、退職後5年以内の元教諭にも対象を拡大。教諭経験者対象選考に変更するとしている。試験は従来どおり、1、2次筆答試験が免除となる。
さらに、任期付職員等の採用候補者を新設する。教員採用選考試験の2次試験不合格者のうち、総合得点上位者を任期付職員等の採用候補者とし、随時、優先的に任用。任期付職員等の採用候補者は、次年度の教員採用選考試験で同じ校種(教科)で出願する場合のみ、1次試験(筆答・面接)が免除され、2次試験(筆答・面接)から受験することができるという。
募集人数や試験制度等の詳細は、2024年(令和6年)3月中旬に公表する受験案内で周知するとしている。