鹿児島県は2023年12月18日、2025年度(令和7年度)鹿児島県公立学校教員等採用選考試験の変更点を公表した。日程を3週間ほど前倒しし、1次を2024年6月16日、2次を8月2日~13日とするほか、大学3年生選考や受験年齢59歳引上げなど対象者も拡大する。
2025年度鹿児島県公立学校教員等採用選考試験は、出願期間を2024年4月1日~30日、1次試験を6月16日、2次試験を8月2日~13日、2次試験結果通知を9月6日予定と、これまでの試験日程から3週間ほど前倒しする。
また、県外会場(東京都・大阪府)で実施する受験校種を「小学校」に加え「特別支援学校(小学部)」も対象へと拡大するほか、専門性の高い人材を確保するため、1次実技試験(保健体育・音楽・美術・芸術)の内容を改善し、2次試験で実施する。
受験年齢・受験対象者については、豊かな知識や識見、幅広い視野をもった人材を確保するため、現在54歳までとしている年齢要件を59歳まで拡大。次年度小学校教諭を志望者で、現在、大学3年以上に在籍している者の受験を可能とする「教職教養チャレンジ試験」を新設する。
「教職教養チャレンジ試験」では、大学3年次に1次試験で「教職教養」のみ受験、一定以上の成績を収めた者を次年度「教職教養免除者」とし、4年次は1次試験で「教科専門」のみ受験とすることができる。免除とならなかった場合は、大学4年次に再受験も可能。
また、「現職教員特別選考」の1次試験免除の対象と「大学推薦特別選考」の対象を拡大。正規教職員経験者対象の「正規教職員特別選考A・B」、英語の資格保有者などが対象の「英語特別選考A・B」、スポーツや芸術分野のスペシャリスト対象の「スポーツ・芸術特別選考」を実施するほか、1次試験の加点申請も見直す。加点対象には鹿児島大学主催「学校教育キャッチアップ講座」の履修証明書も新たに加わり5点加点することが決まった。
このほか、小学校の2次試験・実技試験などの配点基準の変更や、所有する教員免許状が中学校のみであっても小学校での採用希望を可能にするとしている。2025年度の実施要項は、2024年1月下旬に鹿児島県教育委員会のWebサイトで公表予定。