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堺市の教員採用試験、筆答「難しい」52%…採用予定者調査

 大阪府堺市教育委員会は2023年12月13日、2024年度(令和6年度)堺市教員採用試験の採用予定者を対象としたアンケート調査「堺市教採のアレやコレや」を発表した。筆答試験は52%が「難しい」と回答、「簡単」は2%にとどまった。

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筆答試験の難易度
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  • 堺市以外の自治体の教員採用試験を受けたか?
  • 2024年度(令和6年度)堺市立学校教員採用選考試験 受験者、合格者一覧
  • 合格者内訳・5年間の推移

 大阪府堺市教育委員会は2023年12月13日、2024年度(令和6年度)堺市教員採用試験の採用予定者を対象としたアンケート調査「堺市教採のアレやコレや」を発表した。筆答試験は52%が「難しい」と回答、「簡単」は2%にとどまった。

 2024年度堺市教員採用試験は2023年4月3日~5月12日に出願を受け付け、869名が志願。1次試験は738名、続く2次試験は479名が受検し、合格者は267名、最終倍率は前年度比0.7ポイント減となる2.8倍となった。

 アンケート調査は同試験の採用予定者を対象に実施。まず筆答試験の難易度について聞いたところ、「難しい」52%がもっとも多く、ついで「普通」46%。「簡単」と回答した人は2%にとどまった。

 筆答試験を受けるにあたっては、「過去問をひたすら解く」「苦手分野の分析」「堺市の問題以外にも取り組む」などの回答のほか、「タブレットで暗記カードを作成」「YouTubeで解説動画を見る」といった学習方法も寄せられた。

 面接試験にあたっては「大学の面接練習に参加」「予想される質問に対する自分の考えを箇条書きにする」「ニュースなどで教育時事の情報を得る」「自己分析」など。そのほか、小学校の小論文対策には「大学の先生に添削してもらった」、中学校英語の実技対策には「YouTube、AIと英会話」「オンライン英会話で外国人と面接練習」などの回答が得られた。

 面接試験の雰囲気は、「受験者が話しやすい」「緊張感もありながら面接の最初と最後は和やか」、面接員が「とても印象が良かった」「温かく迎えてくれた」など、リラックスして取り組める面接であることがうかがえた。

 堺市以外の自治体の教員採用試験を受験した割合は19%にとどまり、78%は「受験していない」と回答。堺市の魅力について、「古墳や茶の湯などの歴史や文化、刃物や自転車などの伝統産業があること」「研修が充実しているところ」「いじめなど人権教育に力を入れている」「交通網も便利」「勤務地の範囲が狭いところ」などの意見が聞かれた。

 次年度の教員採用試験にチャレンジする人に向けたメッセージには、「諦めずに最後まで全力を尽くして、やり切ることがとても重要」「全力で試験に取り組んでください」「必要なのは覚悟と熱意」など、多くの激励メッセージが寄せられている。

《川端珠紀》

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