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佐賀県の教員採用、大学3年生で1次試験を受験可に変更

 佐賀県教育委員会は2023年11月29日、2025年度佐賀県公立学校教員採用選考試験(24年度実施)で、大学3年生が1次試験を受験できるようにするなど、現行制度を変更すると発表した。大学3年次で合格した場合、4年次は2次試験からの受験となる。

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大学3年次のチャレンジ受験
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  • 佐賀県教育委員会 教職員課

 佐賀県教育委員会は2023年11月29日、2025年度佐賀県公立学校教員採用選考試験(24年度実施)で、大学3年生が1次試験を受験できるようにするなど、現行制度を変更すると発表した。大学3年次で合格した場合、4年次は2次試験からの受験となる。

 佐賀県では、公立学校教員採用試験の受験者数が7年連続で減少するなど、教員のなり手不足が続いていることから、受験者数の拡大に向け2025年度の試験制度を変更する。

 おもな変更点は4つ。まず、全試験区分において大学3年次に1次試験受験を可能とする「大学3年次のチャレンジ受験」の導入。現在大学4年生としている1次試験の受験資格を3年生に引き下げ、合格した場合は4年次は2次試験から受験できるようにする。合格できなかった場合でも、大学4年次に再度、第一次試験から受験することができる。

 2つ目は、大学・大学院推薦の推薦枠の拡大。推薦対象大学を現在の九州・中国地方の指定した大学から、前年度に合格者が出た大学(既卒者出身大学、短期大学は除く)とし全国に拡大する。

 3つ目は、1次試験免除者および一般・教職教養試験免除者の対象の拡大。小学校教諭等受験者のうち、講師経験60か月以上の経験者で学校長が推薦する者は1次試験を免除する。また、すべての試験区分において、公立学校で3年以上の教諭経験者は、一般・教職教養試験を免除する。

 4つ目は、試験方法や内容の見直し。専門試験の時間は100分から60分へ、記述式・択一式問題は、択一式(マークシート方式)のみへ変更。また小学校教諭等の英会話の試験を廃止するほか、中学校教諭等・高等学校教諭等(英語)の専門試験のうち、リスニングを廃止する。

 2025年度佐賀県公立学校教員採用選考試験は、1次試験が2024年6月16日(会場:県立佐賀西高等学校、県立佐賀北高等学校)、2次試験が7月27日~30日(会場:県立致遠館高等学校、県立佐賀商業高等学校)に実施される。

《川端珠紀》

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