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全国の高校1,000校を「DXハイスクール」指定へ…文科省

 文部科学省は、全国1,000校程度の高校を「DXハイスクール」に指定し、高校段階のデジタル人材育成の強化に着手する。2023年度(令和5年度)補正予算案に「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」として、100億円を計上した。

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高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)
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 文部科学省は、全国1,000校程度の高校を「DXハイスクール」に指定し、高校段階のデジタル人材育成の強化に着手する。2023年度(令和5年度)補正予算案に「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」として、100億円を計上した。

 デジタル人材育成の抜本強化を図るため、高等学校段階における高度なプログラミングや文理横断的な探究学習などを教育課程内外で実施する拠点として「DXハイスクール」を整備する。事業を通して成長分野の学部・学科への進学者を増やし、デジタル人材や成長分野の担い手育成につなげていきたい考えだ。

 対象となるのは、公立・私立の高等学校など。指定数は1,000校程度、補助上限額は1校あたり1,000万円を見込んでいる。11月10日に閣議決定された文部科学省の2023年度補正予算案に100億円を盛り込んだ。

 事業では、情報や数学などの教育を重視するカリキュラムを実施し、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化する学校などに対して、必要な環境整備の経費を支援する。具体的な取組例は、「情報II」「数学II・B」「数学III・C」などの履修推進、文理横断的な学びに重点的に取り組む新しい普通科への学科転換、デジタルを活用した文理横断的な探究的な学び、高大接続の強化や多面的な高校入試、地方の小規模校で開設されていない理数系科目の遠隔授業など。

 支援対象例には、ハイスペックパソコンや3Dプリンタ、動画・画像作成ソフトなどのICT機器整備をはじめ、通信機器や理数教育設備、実習設備の整備、専門人材派遣の業務委託費などがあげられている。

《奥山直美》

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