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SDGs教育、5割強の中高が積極的…2割実施せず

 菅公学生服は2023年9月26日、調査レポート「カンコーホームルーム 」にて、学校のSDGs教育の取組みについて調査データを公開した。5割強の学校が積極的にSDGs教育に取り組む一方、実施されていない学校も2割程度みられることなどがわかった。

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あなたの学校では、SDGs教育の取り組み状況は、いかがですか(単数回答)
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 菅公学生服は2023年9月26日、調査レポート「カンコーホームルーム 」にて、学校のSDGs教育の取組みについて調査データを公開した。5割強の学校が積極的にSDGs教育に取り組む一方、実施されていない学校も2割程度みられることなどがわかった。

 調査は2023年6月、全国の中学と高校の教員1,400人(中学588人・高校812人)を対象にインターネットにて実施した。

 調査結果によると、学校でのSDGs教育について、「とても積極的である(10.4%)」と「やや積極的である(41.9%)」をあわせると、5割強の学校がSDGs教育に積極的に取り組んでいると回答。一方で、「まったく積極的ではない(11.2%)」との学校も1割程度みられた。

 SDGs教育の内容については、「生徒による自由研究(22.1%)」がもっとも多く、「地域の探究(18.7%)」「職場見学・体験(インターンシップ)(16.6%)」「外部講師・企業による講演会やセミナー(16.4%)」と続く。さまざまな取組みがみられる一方で、SDGs教育で何をするか「特に決まっていない(26.4%)」「SDGs教育は実施していない(19.9%)」との回答も少なくなく、学校におけるSDGs教育環境に格差が生じているようすがうかがえる。

 SDGs教育に取り組む際の課題は、「授業準備・進め方(39.1%)」「授業時間の確保・調整(38.4%)」「SDGs指導経験・スキルの不足(31.1%)」といった授業を行う環境や、教員自身の経験・スキルなどに困っている声が多くあげられた。また、「生徒のモチベーション(28.6%)」「出張授業・講演会を行う外部講師・企業の選定(25.8%)」「SDGs教育プログラムの開発(24.9%)」なども課題としてあげられ、SDGs教育を行う環境や体制が整っていなかったり、生徒のモチベーションの維持が難しかったりするなどの課題もみられた。

 

《木村 薫》

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