九州の各県・政令市教育委員会は、2024年度実施の2025年度(令和7年度)公立学校教員採用候補者選考試験について、第1次試験を2024年6月16日に実施する。民間企業などの就職活動の早期化に対応するため、第1次試験の九州統一実施日を例年より約1か月早め、文部科学省が示す標準日に統一する。
九州ブロックの各県・政令市の教育委員会は協議会を開催。九州ブロック統一で、文部科学省が示した標準日である6月16日に第1次試験を実施することを決めた。
2024年度試験では、7月9日に九州統一で第1次試験を実施していた。2025年度試験では、民間企業などの就職活動の早期化に対応するため、例年より1か月程度早める。
一部の教育委員会では、第2次試験の日程も公表している。佐賀県は、第2次試験を7月27日から30日に実施。宮崎県では、7月上旬に第1次選考試験の結果を通知し、7月下旬から8月上旬に第2次選考試験、9月上旬に第2次選考試験の結果通知を予定している。
なお、試験や日程の詳細は、各県・政令市教育委員会が今後公表する教員採用候補者選考試験実施要項より確認できる。
文部科学省は5月31日、全国的な採用倍率の低下や民間企業などの就職活動早期化を受け、公立学校教員採用選考試験の早期化や複数回実施などの方向性を提示。試験の早期化にともなう問題作成の負担軽減策として、2024年度実施の教員採用選考試験では、6月16日の統一試験実施日にあわせる場合、文部科学省より教員資格認定試験(小学校)の問題を参考提供することが可能と説明していた。