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さいたま市、部活動改革で「SPLYZA Teams」導入

 SPLYZAは2023年9月5日、同社が開発する映像振り返りツール「SPLYZA Teams」が、さいたま市立の全中学校・高校・中等教育学校に正式採用されたと発表した。同ツールは課題発見から解決までを主体的に行うためのモバイルアプリ。

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スポーツ×サイエンス育成事業で部活動改革
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 SPLYZAは2023年9月5日、同社が開発する映像振り返りツール「SPLYZA Teams」が、さいたま市立の全中学校・高校・中等教育学校に正式採用されたと発表した。4年間の実証実験を実施した同市立浦和南高校の生徒にはコンピテンシーの向上がみられたという。

 さいたま市は2018年度から「スポーツを科学する生徒の育成事業」の一環として、スマート部活やさいたまSTEAMS教育を推進している。SPLYZAはさいたま市が進める同育成事業に参加。2018年度から、さいたま市立浦和南高校にて「DXによる個別最適化された学びを実現すること」を目的とした実証実験をスタート。2021年度には内谷中学校、植竹中学校、植竹小学校、沼影小学校を追加して計5校で実施してきた。

 SPLYZAが手掛けるモバイルアプリ「SPLYZA Teams」は、「課題発見」から「課題解決」までを主体的に行うための映像振り返りツール。さいたま市では同ツールの4年間の実証実験で、生徒らにはコンピテンシーの向上が見られることがわかり、技術やスキル以外の目に見えにくい資質・能力の部分が可視化できるとし、7月に「SPLYZA Teams」を正式に導入した。

 コンピテンシーの向上については、これまで教員の経験と勘で評価されてきたが、SPLYZA Teamsを活用しデータでエビデンスが残ることで、今後の教育がどのように進化をすれば良いのか方向性が明らかになった。また、部活動の存在意義についても、キーコンピテンシー(主要能力)が上昇傾向と示されたことで、勝つためだけの部活ではなく子供たちの本来もっている伸ばしたい力に明確に寄与していることで教育的意義があるということが明らかになったとしている。

 導入校は、さいたま市立の全中学校58校・高等学校3校・中等教育学校1校の計62校。今後、さらなる運動部活動の教育的意義の可視化と効率的・効果的な部活動のあり方の調査・研究、そして教育現場に根強い「3K」からの脱却をすることで部活動改革を目指すとしている。

《川端珠紀》

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