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JST「次世代科学技術チャレンジプログラム」慶應ら12件採択

 科学技術振興機構(JST)は2023年6月21日、「次世代科学技術チャレンジプログラム」における令和5年度(2023年度)採択機関を決定、公表した。大学など計29件の応募の中から、審査の結果計12件を採択。採択機関と企画概要はJSTのWebサイトに掲載している。

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 科学技術振興機構(JST)は2023年6月21日、「次世代科学技術チャレンジプログラム」における令和5年度(2023年度)採択機関を決定、公表した。大学など計29件の応募の中から、審査の結果計12件を採択。採択機関と企画概要はJSTのWebサイトに掲載している。

 次世代科学技術チャレンジプログラムは、グローバルサイエンスキャンパス(おもに高校生対象、2014年度開始)とジュニアドクター育成塾(小中学生対象、2017年度開始)を発展的に統合し、小中高校生を対象とした長期的かつシームレスな育成プログラムとして、2023年度より新たに開始した事業。科学技術イノベーションを牽引する次世代の傑出した人材を育成するため、初等中等教育段階(小学校高学年~高校生)において理数系に優れた意欲・能力をもつ児童生徒を対象に、その能力などのさらなる伸長を図ることを目的としている。

 プログラムでは、探究活動、STEAM教育、アントレプレナーシップ教育、国際性の付与など、高度で実践的な取組みを行う実施機関や、地域などの特徴を生かした多様で挑戦的な取組みに対して支援を実施。支援期間は最長5年間、支援金額(上限)は1年あたり1,000万円~4,000万円。

 初年度となる今回は、2023年2月9日~3月29日の期間で公募を実施。対象とする児童生徒の学年段階により、「小中型」「高校型」「小中高型」の3つの申請タイプを募集し、「小中型」11件、「高校型」9件、「小中高型」9件、計29件の応募が寄せられた。その後、外部有識者で構成される委員会での審査を経て、「小中型」6件、「高校型」3件、「小中高型」3件、計12件の採択機関を決定した。

 小中型に選ばれたのは、慶應義塾大学、静岡大学、三重大学、鳴門教育大学、津山工業高等専門学校、沖縄工業高等専門学校の6機関。たとえば、静岡大学では、ジュニアドクター育成塾での5年間の実践成果を基盤に、将来イノベーションを起こし得る人材を育成するために、新たな価値を提供する「静岡STEAMアカデミー」を企画。慶應義塾大学は、「KEIO WIZARD “GLOCAL” 身近な課題と世界の課題の繋がりを理解して解決策を創り行動できるジュニアドクターの育成」に取り組む。

 高校型は、国立情報学研究所(共同機関:情報オリンピック日本委員会、情報処理学会)、奈良先端科学技術大学院大学、愛媛大学の3機関、小中高型は、東北大学(共同機関:岩手大学、宮城教育大学)、東京大学、金沢大学の3機関が採択された。

 JSTでは、事業の支援に加え、事業の中で開発された人材育成手法について継続的な成果の把握、事業改善を通じて有効性の向上を図り、広く普及させることで社会全体への効果の還元も目指す。

《畑山望》

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