東北大学は2023年5月18日、事務分野の業務DXを推進するため、OpenAIが開発するAIチャットサービス「ChatGPT」を導入したと発表した。教育・研究への展開も視野にセキュリティや運用体制を整備し、業務DXをさらに加速させる。
同大学ではこれまで、国立大学法人で初となる全学多言語対応チャットボットの導入や電子決裁システム化、テレワークやフレックスタイム制度の導入等、業務の効率化、高度化を実現。ChatGPTをめぐっては、研究・教育活動における生成系AI活用を見据え「ChatGPT等の生成系AI利用に関する留意事項」を3月に発表している。
今回、さらなるDX推進に向け、全国の大学に先駆けてChatGPTを導入する。導入にあたっては、これまでの実績・成果と組み合わせ、報告書やニュース原案作成等、クリエイティブな業務分野にもChatGPTを活用する。すでにRPAやノーコード・ローコードツール等のツールでDXを推進している業務についてもChatGPTを組み合わせ、さらに効率化、高度化を図るとしている。
同サービスには個人情報等の誤送信防止・保護機能を実装済み。ChatGPTへの入力情報が二次利用されない方式で使用し、機密情報や個人情報は取り扱わないことを徹底するという。
サービス導入の初期段階は事務職員を対象に、業務のDXに応用・展開を開始する。今後は、学内運用・サポート体制について整備しつつ、教育・研究への応用展開も視野に利活用を促進する予定としている。