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千葉商科大学「自然エネルギー100%」へ、達成率97.3%

 「自然エネルギー100%大学」を目指す取組みを進めている千葉商科大学は、2022年度の消費電力や消費エネルギー(電気&ガス)について達成状況等を報告した。自然エネルギー率は97.3%だったという。

事例 活用例
打ち水イベント
  • 打ち水イベント
  • 断熱改修ワークショップ
  • メガソーラー野田発電所

 「自然エネルギー100%大学」を目指す取組みを進めている千葉商科大学は、2022年度の消費電力や消費エネルギー(電気&ガス)について達成状況等を報告した。自然エネルギー率は97.3%だったという。

 「自然エネルギー100%大学」とは、メガソーラー等によって大学で創出する再生可能エネルギーと、照明・エアコン・PC等で使う消費エネルギーの量が同じ大学のこと。千葉商科大学では、持続可能な社会づくりに貢献するため、再生可能エネルギーの導入促進と学生による学内省エネ活動の推進を行っている。

 2018年度には、大学が所有するメガソーラー野田発電所等の発電量と、学内の消費電力量が同量となり「消費電力に関する100%」を達成。2019年度以降、電気だけでなくガスを含むすべてのエネルギーにおいて、総消費量を再生可能エネルギーでまかなう「自然エネルギー100%大学」を目指している。

 2022年度は、学生団体による省エネへの意識啓発の打ち水イベントや、教室の二重窓化と壁面に断熱材を設置するワークショップ等を行った。また、災害時に一次避難所として活用する教室等に蓄電池設備を導入。屋上の太陽光発電設備と連系し、停電時にも天候次第で半永久的に電気の使用が可能となった。

 しかし、9月にはメガソーラー野田発電所においてケーブル損壊が発生。発電の約2.5%が約66日間運転停止した。2023年2月にはケーブル損壊盗難により、発電の約15%が約51日間運転停止する等の被害が発生。それらの影響による損失発電量は-1.9%と推定されるという。

 2022年度は、電力に関する達成度は120.1%となり、「消費電力に関する100%」は引き続き目標を達成。しかし、ガスの消費も含めた「自然エネルギー100%」では、創出エネルギー量3万9,671.4GJ、消費エネルギー量4万748.8GJで、達成率は97.3%となった。なお、自然エネルギー率は、創出エネルギー量を消費エネルギー量で割った値(小数点第二位以下を切り捨て)としている。千葉商科大学では、2023年度自然エネルギー率100%を目標に掲げている。

《木村 薫》

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