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埼玉県、特別支援学校送迎バスで降車時の確認漏れ

 埼玉県は2023年4月11日、県立特別支援学校において、小学部の生徒の送迎バス(スクールバス)における降車時の確認漏れ事案が発生したと発表した。2022年に発生した降車漏れ事案後に作成したマニュアルに記載の車内点検と乗降時の人数突合は、実施されていなかったという。

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県立特別支援学校送迎バスにおける児童生徒の降車時の確認漏れ事案について
  • 県立特別支援学校送迎バスにおける児童生徒の降車時の確認漏れ事案について
  • 事故概要、再発防止について

 埼玉県は2023年4月11日、県立特別支援学校において、小学部の生徒の送迎バス(スクールバス)における降車時の確認漏れ事案が発生したと発表した。2022年に発生した降車漏れ事案後に作成したマニュアルに記載の車内点検と乗降時の人数突合は、実施されていなかったという。

 事故が発生したのは4月10日午後0時22分ころ、鶴ヶ島市内の回送中の県立毛呂山特別支援学校の送迎バス車内。児童生徒11人を乗せたバスは学校を出発し、4か所のバス停で児童生徒8人が降車。午後0時50分の予定より早く、午後0時22分に最終バス停に到着し、児童生徒2人を保護者AとBに引き渡す。その後、営業所に向けて回送を開始した。

 午後0時52分ころ、バスの運行状況について保護者Cから学校に確認の連絡が入る。学校は、バス営業所に児童の所在確認を依頼。午後1時1分、バス営業所から無線で当該バス乗務員に連絡。バスを停車させ車内点検を実施した結果、後ろから3列目の座席で寝ている児童を発見。バス乗務員は学校に報告し、学校から保護者に児童の所在確認と引き渡し方法について連絡した。午後1時37分、バス事業者が当該児童の利用するバス停で児童を保護者に引き渡し、謝罪したという。

 埼玉県教育局は今回の確認漏れについて、2022年に発生した降車漏れ事案を受けて作成した県統一のマニュアルで定められた「すべての児童生徒等が降車しているか、車内に忘れ物がないか、必ず車内点検を実施」「乗車時と降車時で確認した人数・氏名を突合」の両方が実施されていなかったことが発生原因としている。

 再発防止について、すべてのバス事業者に対して安全管理研修を実施し、安全管理マニュアルの徹底を再度図る他、児童生徒降車後の所在確認をし、事業所と学校へ報告する体制を整え、安全装置については速やかに整備を進めるとしている。

《いろは》

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