文部科学省は2023年4月7日、2024年度からの私立大学の収容定員の増加に係る学則変更認可申請一覧を公開した。薬学部は、国際医療福祉大学で成田薬学部 薬学科が新設される他、東邦大学、神戸薬科大学で定員増が認可申請された。
2023年3月末に申請のあった学則変更（収容定員の増加等）認可諮問は、私立大学27校。2024年度認可申請された入学定員は、順天堂大学の保健看護学部 看護学科が160人（2022年度比30人増）、立教大学の異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科が210人（同65人増）、立命館大学の映像学部 映像学科が240人（同80人増）等。
薬学部は、国際医療福祉大学の成田薬学部 薬学科120人（新設）、東邦大学の薬学部 薬学科245人（2022年度比25人増）、神戸薬科大学の薬学部 薬学科280人（同10人増）。
薬学部をめぐっては、薬学部の急増による薬剤師過剰が課題にあがり、厚生労働省は2023年3月、臨床薬学に関する学科（6年制課程の薬学科）の設置および収容定員増を抑制する方針を固めた。ただし、地域の需要に応じて薬剤師の地域偏在を解消するための人材養成を行う場合はその例外とする。施行は2025年4月1日以降。適用は2023年10月1日以降になされる2025年度以降の臨床薬学に関する学科の設置等の認可申請から予定されている。
2024年度からの私立大学の収容定員の増加に係る学則変更認可申請一覧は、文部科学省のWebサイトで公開している。
