教育業界ニュース

中高の就業体験、経団連へ協力を依頼、文科省

 文部科学省は2023年2月20日、中学校と高校における就業体験活動の受入れについて、経団連へ協力を依頼した。経団連は翌21日にWebサイトのお知らせページで、学校等より要請があった場合は受入れを検討するよう呼び掛けを行っている。

教育行政 文部科学省
日本経済団体連合会
  • 日本経済団体連合会
  • 2021年度(令和3年度)職場体験・インターンシップ実施状況等調査結果

 文部科学省は2023年2月20日、中学校と高校における就業体験活動の受入れについて、日本経済団体連合会(経団連)へ協力を依頼した。経団連は翌21日にWebサイトのお知らせページで、学校等より要請があった場合は受入れを検討するよう呼び掛けを行っている。

 中学校と高校における職場体験活動・就業体験活動は、生徒が勤労の尊さや創造することの喜びを体得し、勤労観・職業観の形成や進路選択決定等に資する重要な教育活動。

 国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センターの調査によると、職場体験活動・就業体験活動は2016年~2019年の間は、公立中学校で97.7~98.6%、公立高校で83.7~87.6%が実施。一方、2021年は新型コロナ感染による影響により、公立中学校28.5%、公立高校52.9%でしか実施されなかった。

 文部科学省は、活動の実施割合が大幅に低下したことから、各学校に対し、各地域における事業所等と連携を図りながら、感染症対策を講じたうえで、職場体験活動や就業体験活動を実施するよう求めてきた。

 さらに今回の事務連絡では経団連に対し、各地域の学校等から受入れ要請があった場合に可能な限りの協力を依頼。これを受け、経団連は「学校等より要請があった場合には、中学校の職場体験活動および高等学校の就業体験活動の受入れについて、検討いただきますようお願いいたします」との文章をWebサイトに掲載し受入先となる企業等へ協力を呼び掛けている。


《川端珠紀》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top