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教員採用、大学3年対象の特別選考を新設…横浜市

 横浜市は2023年度実施の公立学校教員採用試験において、教員不足が深刻な小学校区分で、大学が推薦する3年生を対象に特別選考を実施する。最終内定は4年次(2024年4月)決定。また元正規教員は一次試験を免除する特別選考を行う等、新たな取組みで教員確保を図る。

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横浜市公立学校教員採用試験(2023年度実施)2つの選考区分を新設&第一次試験「大阪会場」設置
  • 横浜市公立学校教員採用試験(2023年度実施)2つの選考区分を新設&第一次試験「大阪会場」設置
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 横浜市は2023年度実施の公立学校教員採用試験において、教員不足が深刻な小学校区分で、大学が推薦する3年生を対象に特別選考を実施する。最終内定は4年次(2024年4月)決定。また元正規教員は一次試験を免除する特別選考を行う等、新たな取組みで教員確保を図る。
 
 横浜市は2023年2月17日、2023年度実施の公立学校教員採用試験において、2つの選考区分の新設を発表した。新たに設置される「大学3年生チャレンジ推薦特別選考(小学校)」は、教員不足が深刻な小学校の受験区分で、大学が推薦する3年生を対象に行う。選考方法は、書類選考のうえ第一次試験を免除し、第二次試験(個人面接)、模擬授業および論文試験を経て、2023年10月に合格発表。最終内定は2024年4月に大学3年次の学業成績を審査したうえで決定、内定すると2025年4月より採用となる。

 また過去10年以内に、育児や介護等の理由により中途退職した横浜市の元正規教員が、再び横浜市の正規教員として復帰しやすくするため、第一次試験を免除する「リスタート特別選考」も新たに設置する。第一次試験の会場には、小学校等の一部の受験区分または選考区分に限って大阪会場を設け、遠方の受験者の負担軽減を図る。

 その他のおもな変更点は、「小学校」の第一次試験受験者を対象とした英語能力加点制度において、「CEFR B2」基準に対応する英語能力を証明する資格(実用英語技能検定準1級以上、TOEIC L&R(IP除く)785点以上等)の所持者も加点対象とする他、第二次試験の論文試験は、第一次試験日に全受験者を対象に行う。

 今後、3月中旬に受験区分・募集人員数等を公表予定。説明会は、受験案内配布期間中(4月10日~5月15日)に、全国の大学および横浜会場と全国4都市(仙台、名古屋、大阪、神戸)にて実施する。詳細は3月中旬に横浜市のWebサイト「教員採用候補者選考試験説明会」ページで発表する。

◆横浜市公立学校教員採用候補者選考試験(2023年度実施)
受験案内配布期間:2023年4月10日(月)~5月15日(月)
申込受付期間:2023年4月12日(水)~5月15日(月)
第一次試験日:2023年7月9日(日)
第二次試験日:2023年8月中旬~9月中旬予定
最終合格発表:2023年10月上旬予定

《川端珠紀》

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