2月1日より各大学で一般入試がスタートする中、SNS上で受験生への痴漢をあおる投稿が相次いでいることを受け、文部科学省は各大学に受験生が痴漢被害等にあった場合にも受験機会を失うことのないよう柔軟な対応を要請した。
文部科学省は2023年1月25日付で各国公私立大学入試担当部署にあてた事務連絡を発出。大学入学者選抜において受験生が痴漢被害等にあった場合の対応について依頼した。
各大学では2月1日以降に順次一般選抜が行われるが、SNS上において、試験に遅刻できないがゆえに通報が困難になる受験生の心理につけ込んで痴漢をあおる投稿が相次いでいる。
文部科学省はこうした事態を危惧し、受験生が試験場に向かう途中の事故・事件に巻き込まれた場合や痴漢被害にあった場合等に、試験時間の繰り下げや別日程への振替を行う等、受験機会を失うことのないよう柔軟な救済措置を講じるよう求めた。
1月14日・15日に行われた大学入学共通テストの本試験においては、痴漢被害にあった受験生を追試験の対象とすることを、大学入試センターがWebサイトで周知。各大学においても参考とするよう呼びかけている。