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ICTコミュニケーションで内気な児童が活発化、実証実験の効果を発表

 コードタクトの代表取締役後藤氏は、ICTを活用した学級経営への新たな手法と分析を実施。その成果を教育心理学年報に掲載の学会レポート「withコロナ時代における子どもたちの資質・能力を育成する協働学習の工夫」の一部となる、「ICTを活用した協働学習」に発表した。

ICT機器 授業
ICTを活用した学級経営への新たな手法と分析を発表
  • ICTを活用した学級経営への新たな手法と分析を発表
  • 学級の人間関係のつながりを可視化したある月のコミュニティグラフ

 コードタクトの代表取締役・後藤正樹氏は、ICTを活用した学級経営への新たな手法と分析を実施。その成果を教育心理学年報に掲載の学会レポート「withコロナ時代における子どもたちの資質・能力を育成する協働学習の工夫」の一部となる、「ICTを活用した協働学習」に発表した。

 目的はコロナ禍の学校教育において、感染症対策とICTの積極的な活用、協働学習をどう展開するかを考えること。ICTの活用により、コミュニケーション手段が多様化し、学級経営への効果があるという。

 実証実験はNTTコミュニケーションズと合同で実施。全国2,000校以上の教育機関で導入されている、授業支援クラウド「スクールタクト」上の「朝ノート」を対象に行われた。「朝ノート」とは、学校の朝の会で児童生徒が自身の体調や興味関心等を書き込み、学級内で相互に閲覧、コメント等をし合う活動。

 「朝ノート」における行動ログを分析し、学級内の人間関係のつながりをコミュニティグラフとして可視化させ、教員の感覚との比較や、学級満足度を測定する質問紙との相関性の検証等を調査した。

 その結果、「書くという間接的なコミュニケーション」により、普段コミュニケーションの中心にならない内気な児童が活発化することや、コメントをもらうことが多い児童は承認感が高い傾向にあること等がわかったという。「ICTを活用した協働学習」では、これらの研究成果を公開している。

《藤本ゆう子》

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