文部科学省は2022年12月16日、2023年1月14・15日に実施される大学入学共通テストにおいて、学生が不正行為に関与することがないよう、大学等に不正行為防止に係る周知を依頼した。SNSや掲示板等を通じた解答も不正行為につながるため注意が必要としている。
前年度(2022年度)は、受験生が試験問題をインターネットを通じて外部へ解答を依頼し、不正行為と知らない大学生が解答するという事案が発生した。
文部科学省は学生が不正行為に関与することがないよう注意喚起用の資料を作成。全国の大学へ、構内や学内ポータルサイトに掲示すること等で注意喚起するよう依頼した。あわせて、学習塾・予備校には、受験生を指導する者等が不正行為に関与することがないよう周知を求めた。
資料では、特に注意が必要な場面例として、「試験期間中にオンラインで問題への回答を依頼される」「試験問題の画像が送付され、解答の送付を求められる」等をあげている。
不正行為と知りながら受験者に協力した場合は、刑事罰を科される可能性もある。SNSや匿名掲示板等に投稿された問題に解答することも不正行為に関与するため注意が必要となる。
2023年度大学入学共通テストは、本試験が1月14日と15日、追試験が1月28日・29日。その他、各大学の学力検査の試験日(2月1日~3月25日)にも、不正行為が行われることがあるため注意を呼び掛けている。