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ミライシード「共生社会を考える」授業の実践事例を紹介、パラ五輪題材28テーマ

 ベネッセコーポレーションは2022年12月9日、国際パラリンピック委員会公認教材「I’mPOSSIBLE」日本版のミライシード搭載記念ウェビナーを開催した。

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ミライシード「共生社会を考える」授業の実践事例を紹介、パラ五輪題材28テーマ
  • ミライシード「共生社会を考える」授業の実践事例を紹介、パラ五輪題材28テーマ
  • マセソン美季氏による発表のようす
  • 森剣治先生による発表のようす

 ベネッセコーポレーションは2022年12月9日、国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材「I’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)」日本版のミライシード搭載を記念して、「共生社会を考える」授業づくりに関するウェビナーを開催。ウェビナーのようすはアーカイブ動画で視聴できる。「I’mPOSSIBLE」は、パラリンピックを題材に共生社会の形成に役立つ工夫の仕方や考え方を学ぶことができる世界的な教育プログラム。「ミライシード」には小中学校向け28テーマが搭載される。

 当日は、日本パラリンピック委員会「I’mPOSSIBLE」日本版事務局 プロジェクトマネージャーのマセソン美季氏と、札幌市立上白石小学校・教務主任の森剣治先生が登壇し、教材製作の背景や実践事例について解説した。

 マセソン氏は、先生たちが「障害理解」に興味があっても授業を躊躇してしまったり、教材研究に割ける時間が限られていたりするという問題点があると指摘。「I’mPOSSIBLE」日本版は、教師用のガイドや声かけ例をはじめ、資料やワークシート等、すぐに授業を始められるようセット化されていることを説明した。

 また、障害の疑似体験をする授業は、「大変そう」「かわいそう」等、ネガティブなイメージを生み出す場合も多い。障害の有無に関わらず、困っているときに「互いに支え合う」のが「当たり前」という環境や雰囲気の重要性に、自ら気付き行動を起こすことができる教材設計であることを紹介した。障害や違いを自分事として考えることで、多様な他者を受け入れる学びにつながっていくという。

 森先生は、「I’mPOSSIBLE」日本版を活用した後の生徒の変化に注目。4年生は「自分だったらなにができるだろう」と自分事化したり、6年生は合意形成を模索し本音で語りあったりと、学年によってさまざまなようすが見られた。授業後の感想には、「してもらっているとしてあげているが重なって世界は成り立っている」という児童自身の気付きが記載されていた。

 さらに、正解がない問いに対し、ICTが掛け合わさることで他者の視点が多く入ることの利点にも言及。自分で考えて意見交流し、再度自分で考えることで学びがさらに深まっていく。

 参加した先生からは、

共生社会を理解するうえでの欠けていた視点に気付かされた
子供たちと「私はできる(I’mPOSSIBLE)」という考え方でチャレンジしていきたい

という声があがった。

 「I’mPOSSIBLE」日本版は、ミライシードでは「ムーブノート」のテンプレートとして搭載されている。「時間割>その他」からワークシートを出し、「広場」に展開することができる。「オクリンク」からは、「ファンサイト」からPDFをダウンロードし、オクリンクのファイルで画像挿入することが可能だ。

 同ウェビナーのアーカイブ視聴や「I’mPOSSIBLE」日本版の詳細は、「ミライシードファンサイト」で確認できる。また「I’mPOSSIBLE」日本版を利用した授業実践レポートも募集中だ。

Benesse「ミライシードファンサイト」はこちら

イベント概要

登壇者

日本パラリンピック委員会「I’mPOSSIBLE」日本版事務局 プロジェクトマネージャー
 マセソン美季
札幌市立上白石小学校教務主任
 森剣治先生

日時

2022年12月9日(金)15:30 ~16:20
15:30-15:40 オープニング
15:40-15:55 マセソン美季氏より「I’mPOSSIBLE」日本版誕生の背景、これまでの活動のご紹介
15:55-16:10 森剣治先生より 「I’mPOSSIBLE」日本版を活用された授業実践事例のご紹介
(札幌市立上白石小学校でのお取り組み)
16:10-16:20 ベネッセからのお知らせ

《編集部》

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