文部科学省は、2022年度(令和4年度)医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率の調査結果を公表した。国公私立大学の数値を合計した平均合格率は、男性14.2%が女性13.1%を上回り、女性13.6%が男性13.5%をわずかながらも上回った2021年度の調査結果から逆転した。
同調査は、医学部医学科を置く国公私立81大学を対象に文部科学省が実施。2022年度の入学者選抜における大学ごとの受験者数・合格者数・合格率・入学者数についての男女別と男女合計の値、男女別の合格率および受験者数についての2020年度(令和2年度)からの3か年度分の経年比較が一覧にまとめられている。
2022年度の調査では、国公私立大学の合計ならびに国立・公立・私立の各カテゴリーでの平均合格率は、いずれも男性が女性を上回る数値となった。なお、東京大学理科III類の合格率については、女性29.5%が男性28.9%を上回る結果となった。
医学部医学科の入学者選抜をめぐっては、東京医科大学で不適切な事案が発覚し、2018年には文部科学省が医学部医学科を置くすべての大学を対象に緊急調査を実施。複数の大学で、男女や浪人年数によって取扱いに差を設けている等の不正事例が判明し、公正確保に向けた取組みが進められてきた。