保育園・幼稚園で導入率の高いICTツールは、1位「緊急連絡」、2位「お知らせ、おたよりの配信」、3位「写真管理、販売ツール」であることが、保育園・幼稚園向けのオンライン写真販売サービス「えんフォト」を運営する、うるるが実施した調査より明らかになった。
厚生労働省が保育の周辺業務や補助業務へのICT等活用業務システム導入における補助金の支援施策を発表する等、保育士の人手不足や業務負担の改善を図ることを目的に保育業界のDXが進みつつある一方、エリアや施設によって導入状況はそれぞれ異なる現状がある。
保育園・幼稚園向けのオンライン写真販売サービス「えんフォト」を運営するうるるは、実際に保育園・幼稚園でどのくらいICT化が進んでいるのか、保護者目線で実態を調査することで保育園・幼稚園のDX促進を後押しするべく「保育園・幼稚園におけるICTツール導入の実態調査」を実施。調査対象は0歳～6歳の子供を持ち、幼稚園・保育園・認定こども園に通わせている保護者。2022年8月30日～9月4日の期間にインターネットで調査を行い、266人（公立園80人、私立園186人）の回答を得た。
保育園・幼稚園で導入率の高いICTツールは、1位「緊急連絡」60.5％、2位「お知らせ、おたよりの配信」60.1％、3位「写真管理、販売ツール」55.2％という結果に。私立園では、公立園と比較して約2～3倍ほどICTツールの導入率が高いことがわかった。
子供が通う園はICTツールの導入に積極的だと感じるかとの問いでは、私立園は56.8％の保護者が積極的だと感じている一方、公立園では積極的だと感じる割合が38.7％にとどまり、30.1％が積極的ではないと感じていた。
子供が通っている園で今後積極的にICTツールを使用してほしいかとの問いでは、私立園81.3%、公立園71.2%の保護者が「とてもそう思う／そう思う」と回答。一方で、「特に手間だと感じたり今以上の利便性が欲しいと感じることがない」「今導入されているICTツールでこと足りている」等、現状導入されているICTツールで十分であるといった意見も一部あげられた。
今後導入してほしいICTツールについては、1位「連絡帳」43.7％、2位「欠席連絡」39.9％、3位「キャッシュレス集金」38.4％と続いた。また、もっともなくなったら困るICTツールは「欠席連絡」43.7%がもっとも多く、ついで「緊急連絡」39.9%、「お知らせ、おたよりの配信」38.4%となった。
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