ハピクロは2022年9月1日、幼児向けSTEAM教育実践支援サービス「Let’s STEAM」の提供を開始した。幼稚園、認定こども園、保育園等の幼児教育・保育施設ごとの教育・保育理念にあわせたSTEAM教育の導入計画策定等をトータルサポートし、他園との差別化による「選ばれる園づくり」に貢献する。
歯止めがかからない少子化を背景に、今後は幼児教育・保育施設における園児獲得競争が起こることが予想され、「選ばれる園づくり」は全国の教育機関、保育施設における共通の経営課題となっている。
他園との差別化を図るうえでのセールスポイントとして、STEAM教育に注目が集まる。Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEAM教育」では、子供たちがさまざまなことに興味関心をもち、知識・技術・思考力を養い、目の前の課題を創意工夫して解決する力を養うとして、文部科学省も推進している。
小・中・高校では積極的に取り組み始めているSTEAM教育だが、幼児教育・保育現場で取り組む施設はまだ少なく、園の特長としてPRできる教育手法の1つとなっている。認可小規模保育園の運営や、小学生向けのプログラミング教室の運営、企業・自治体向け最先端ITソリューションの開発・提供を手がけるハピクロは、これまでのノウハウを生かし、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針に沿った独自のSTEAM教育プログラム「Let’s STEAM」を開発。提供を開始した。
「Let’s STEAM」は、専用教材に頼らず、保育者が主体となってSTEAM教育を実践できるよう支援するサービス。STEAM教育カリキュラムの提供や、教育・保育理念にあわせた全体的な年間計画・月間計画の策定、カリキュラムと計画の統合といったカリキュラムの提供およびコンサルティングの他、保育者研修の提供、デイリープログラム例の提供による日々の保育活動への落とし込みサポート、STEAM教育導入評価観点の提供、保護者向けのPR支援まで、トータルでサポートを行う。
今後は、年内に関東・九州地域を対象にLet’s STEAMのトライアル導入園を募集。実際に導入した園からのフィードバックをもとに、サービス内容を継続してブラッシュアップし、より実効性の高いサービスに発展させながら、2023年には全国の幼児教育・保育施設への展開を目指す。導入園についてはプレスリリースの実施を通して、市内外からの園見学や各種展示会での登壇等、他園との差別化につながるPRを後押しするとしている。