昨今、急速なデジタルテクノロジーの進歩やDXの進展にともない、デジタル人材の需要が高まっている。中でもゲーム分野は、デジタルサービスやユーザー視点の必要性等、DXと共通点が高く、ゲームクリエイター等のスキルを活用した社会課題解決(ゲーミフィケーション)や人材育成を行う手法(GDX:Gamification for Digital Transformation)が注目を集めている。今後はWeb3.0やメタバース領域等の進展も想定され、ゲームクリエイターがもつ3DCG等の技術の重要性はさらに増してくるものと考えられる。
そこで、経済産業省は有識者による検討会を設置し、ゲーム業界としてGDXを目指すための要素や全体像、あるべき姿を議論し、GDX専用の教材や研修プログラム等を作成。この教材を活用した研修プログラムを実施する。
研修プログラムは2022年12月ごろをめどに、実際に使用してフィードバック協力が可能な地方自治体・企業・大学事務局等を募集する。使用期間は、1.5から2か月程度を想定しており、2022年度はフィージビリティ検証を行うため2~3自治体等で導入を予定。3年にわたる人材育成事業とするため、2022年度は2023年度以降に広く都道府県に展開するための道筋を作る。調査分析結果については、事業終了後の2022度末に公表を予定している。