情報漏えい事故は、都立向丘高等学校で使用するMicrosoft Teams内の生徒閲覧が可能なフォルダ内に、同校生徒の入学選抜に係る情報が格納されていたことが原因で発生。その後、同校の生徒14名が情報にアクセスしたことが確認されている。
具体的な経緯については、2022年3月下旬、新1年生担当教諭が、名簿を作成した際に活用した新1年生278名分の入学選抜に係る情報等を、削除し忘れたまま学校の共有ファイルサーバに保存。その後、情報科教諭が、共有ファイルサーバにアクセスし、7月7日午前10時、入学選抜に係る情報が含まれていることに気が付かないまま当該名簿ファイルをTeams内の生徒が閲覧可能なフォルダにアップロード。7月20日午後6時、生徒の1人がTeams内に当該ファイルがアップロードされていることを発見している。
事故発生の連絡を受け、7月21日午前7時半にデータを削除、アクセスログの解析を行いダウンロードした生徒を特定した。ダウンロードした14名の生徒には、端末からファイル削除を依頼し、削除したことを確認している。発表時点で外部への流出等、二次被害等の報告はないとしている。
都立向丘高等学校は8月8日、1学年保護者に対して説明会を実施し、経緯の説明と謝罪を行った。今後は、個人情報を厳正に管理するとともに、教職員に対して情報セキュリティの教育・指導、Teamsの適正な運用指導を徹底するとしている。