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起業家教育、東京都が支援開始…実践校を募集

 東京都は2022年6月22日、都内の小中学校の起業家教育導入に対する支援を開始すると発表した。起業家講師派遣による出前授業実施校と起業家教育プログラムの実践校を募集。学校現場の起業家教育導入をサポートする。事業説明会もオンライン開催する。

教育行政 教育委員会
学校関係者向け小中学生起業家教育プログラム
  • 学校関係者向け小中学生起業家教育プログラム
  • 起業家教育プログラム策定・実施支援のイメージフロー
  • 起業家教育プログラムイメージ(8時間の例)
 東京都は2022年6月22日、都内の小中学校の起業家教育導入に対する支援を開始すると発表した。起業家講師派遣による出前授業実施校と起業家教育プログラムの実践校を募集。学校現場の起業家教育導入をサポートする。7月25日、8月1日、29日には、事業説明会もオンライン開催する。

 起業家教育とは、これからの時代を生きていくために必要な力の育成のために起業家精神(チャレンジ精神、創造性、探究心等)と起業家的資質・能力(情報収集・分析力、判断力、実行力、リーダーシップ、コミュニケーション力等)を有する人材を育成するための教育。

 東京都では、起業家教育プログラムを授業等で導入・実施するにあたり、内容の検討から準備、実施までを2年度にわたりサポート。学校教育の中で起業という将来の選択肢について知ってもらう機会として、希望する都内の小中学校に起業家や経営者等を派遣し、出前授業を行う。また、起業家教育プログラムを策定・実施するプログラム実践校を募集する。

 起業家講演の実施支援(出前授業)の対象は、都内の小学校(4~6年生)および中学校30校まで(1校あたり1回まで)。募集期間は7月1日から2023年1月までだが、先着順に締め切る。講師の謝礼や交通費は事務局が負担する。申込みは、Webの応募フォームより受け付ける。

 一方、プログラム実践校では、総合的な学習等の時間に「起業家教育プログラム」を実践する。募集校数は10校程度。有識者による審査で決定する。支援の単位は学年単位。募集期間は、7月1日から11月末まで。教育目標や導入時期、その他希望をヒアリングしたうえで、2022年度に事務局にて指導案の素案を作成、2023年度にプログラムの実践を支援する。授業実施等に要する費用は、原則として東京都が負担するが、微細な準備物や経費等を負担したもらう場合がある。申込みは、Webの応募フォームより受け付ける。

 7月25日、8月1日、8月29日には、事業説明会をオンライン開催する。時間は、いずれも午後3時半から4時半。早期起業家教育の必要性、今回のプログラムのポイント、実践事例等を紹介し、質疑応答の時間も設ける。Webの応募フォームより申し込む。なお、プログラムの応募にあたり、事業説明会参加は必須ではない。

 東京都では、起業家教育の効果や他の導入事例等について、都内小中学校の教職員からの相談に電話やメールで対応している。詳細な説明が必要な場合には、学校訪問を行うとしている。

◆起業家講演の実施支援(出前授業)
申込期間:2022年7月1日(金)~2023年1月31日(火)
募集校数:都内の小学校(4年生~6年生)および中学校30校まで(先着順)
申込方法:専用Webサイトの申込フォームより

◆起業家教育プログラム実践校
募集期間:2022年7月1日(金)~11月30日(水)
応募資格:都内の小学校および中学校
※公立・私立は問わない
支援予定校数:10校程度(学年単位)
費用:無料
※原則として東京都が負担
※文房具等、プログラム実施に必要な物品の一部を用意したもらう場合がある
申込方法:専用Webサイトの申込フォームより
支援校の決定:応募内容に基づく専門家等の書類審査により12月に決定

◆事業説明会
日時:2022年7月25日(月)、8月1日(月)、29日(月)15:30~16:30
形式:オンライン
申込方法:専用Webサイトの申込フォームより

《奥山直美》

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