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学生の3回目接種を後押し…自治体会場を活用、経費支援

 学生に対する新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を推進するため、政府は都道府県の大規模接種会場等において大学等の団体接種を実施する。文部科学省も自治体と大学等の連携による3回目接種の取組みを後押しし、会場への送迎等、活動の経費を支援する。

教育行政 文部科学省
末松信介文部科学大臣の会見
  • 末松信介文部科学大臣の会見
  • 東京都の大規模接種会場における企業・大学等の団体接種(3回目接種)会場
 学生に対する新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を推進するため、政府は都道府県の大規模接種会場等において大学等の団体接種を実施する。文部科学省も自治体と大学等の連携による3回目接種の取組みを後押しし、会場への送迎等、活動の経費を支援する。

 新型コロナウイルス感染症は現在、若い世代を中心に新規感染者数が増加傾向にある。岸田文雄首相は2022年4月7日、3回目のワクチン接種について「特に若い世代の方々に接種を受けていただくことが重要」と言及。自治体と大学等が連携し、予約に空きのある自治体の大規模接種会場等を活用して、学生への集団接種を促進し、その際に生じた費用は国が支援する考えを明らかにした。

 4月8日に会見した文部科学省の末松信介大臣は、「感染拡大の可能性が懸念される中、ワクチンの接種を希望する学生の皆様には早期に3回目の接種を受けていただくことが重要と考えている」と説明。大学拠点接種に加え、大学等と自治体との連携による接種を文部科学省としても後押しすることを表明した。大学等から自治体の接種会場へ送迎を手配してもらう等の協力が必要となることから、活動の経費を支援。「大学等においてはぜひ、本枠組みを積極的に活用いただき、新入生を含めて、1人でも多くの希望する学生さんに対してワクチン接種の機会を提供いただくようにお願いしたい」と述べた。

 厚生労働省が発出した事務連絡では、都道府県内に居住していない者についても接種対象とする他、接種希望者の中に接種券が届いていない者がいる場合についても柔軟な対応を行うよう依頼している。

 東京都では4月7日、都内の大規模接種会場で大学等の団体の3回目接種を開始すると発表。都内の企業・大学等を対象とし、サークルやクラブ、クラス、ゼミ等の単位でも10人以上で3回目接種の予約を可能とする。申込受付開始は4月11日。接種会場は、都内9か所。使用ワクチンは武田/モデルナ社製(18歳以上)、ファイザー社製(12歳以上)で、接種会場によって異なる。
《奥山直美》

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