新型コロナワクチン(ファイザー社製)3回目接種者の抗体量(中央値)が、2回目接種後より10倍以上も増えていることが、千葉大学病院が2022年3月17日に公表した調査により明らかとなった。 千葉大学病院は、新型コロナワクチン(ファイザー社製)の3回目接種をした職員1,372名の血液を調査。抗体量の中央値が、2回目接種後の2,060U/mLから2万2,471U/mLに10倍以上増えていることを確認した。 免疫には、一度感染した病原体に再感染した際、前回よりも早く、かつ強く病原体を攻撃する「免疫記憶」という機能がある。今回の抗体量増加は、この機能によって3回目の接種で上乗せ効果が表れたものと考えているという。 また2回目接種後から3回目接種までの8か月間では、抗体量が2,060U/mLから592U/mLへと、3分の1に減少することを確認している。しかし、3回目接種後は、年齢にかかわらずすべての人で著しく抗体量が増加し、3回目を接種する効果を確認することができた。 政府が3月17日時点で公表している新型コロナワクチン3回目接種者は、国民全体の32.6%。そのうち、65歳以上では73.6%が接種済みとなっている。