損害保険ジャパンと子会社のMysuranceが、2022年2月17日に公表した「コロナ禍の修学旅行の参加実態調査」の結果から、参加予定の修学旅行の中止等によるキャンセル料負担に不安を抱いている保護者は26.0%であることがわかった。 調査は、損保ジャパンと「修学旅行キャンセル保険」を提供するMysuranceが、2021年11月12日~22日の期間、全国の小中高生の保護者を対象にインターネットで実施した。回答者数は1,663人。コロナ禍の修学旅行についての、実施状況・参加時の不安・これから参加させる場合の不安等について尋ねた。 まず、コロナ禍の修学旅行実施状況を尋ねたところ、「実施された」が38.3%でもっとも多く、ついで「中止になった」は33.4%、「これから実施予定」は28.3%であった。さらに、「実施された」と回答した保護者のうち、子供が「参加しなかった」と回答した保護者はわずか4.7%で、95.3%の子供は修学旅行が実施された場合には、参加していることがわかった。 次に、参加させた際の不安について尋ねたところ、「旅行中の子供の新型コロナウイルス感染」が53.0%でもっとも多く、ついで「宿泊先、交通機関の感染対策」が38.1%、「修学旅行の中止・不参加によるキャンセル料の負担」は19.8%であった。 さらに、これから実施予定の修学旅行に参加するかを尋ねたところ、「参加する予定」が91.7%でもっとも多く、ついで「参加しない予定」5.3%、「検討中」3.0%であった。 最後に、これから参加させる際に不安なことについて尋ねると、「旅行中の子供の新型コロナウイルス感染」が58.2%でもっとも多く、ついで「宿泊先、交通機関の感染対策」45.7%、「修学旅行の中止・不参加によるキャンセル料の負担」26.0%。キャンセル料負担が不安と答えた保護者(26.0%)は、修学旅行実施済の保護者回答(19.8%)よりも高い結果となった。 この結果を受け、日本修学旅行協会は、「保護者が参加・不参加の判断をする際に、その理由として感染への不安やキャンセル料の負担等の要素がありました。キャンセル料の取り扱いについては、各自治体や取り扱い旅行会社により異なり、保護者の参加・不参加の判断にも影響しました。新しい保険が整備・拡充されることは、保護者の不安を減らすという意味で重要と考えております」とコメントした。