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GIGAスクール向け端末「Chromebook Y2」等自主回収…NEC

 NECパーソナルコンピュータ製のGIGAスクール向け端末「Chromebook Y2」の一部に、製造工程で余分なネジが混入。発煙・熱損に至った事案が1件確認されたこと等から、該当端末5機種の自主点検を行うことを2022年2月4日発表した。

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自主点検対象端末について
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 NECパーソナルコンピュータ製のGIGAスクール向け端末「Chromebook Y2」の一部に、製造工程で余分なネジが混入。発煙・熱損に至った事案が1件確認されたこと等から、該当端末5機種の自主点検を行うことを2022年2月4日発表した。

 NECパーソナルコンピュータ製「Chromebook Y2」は、自治体や教育機関のGIGAスクール向け端末として、日本電気が販売。この一部機種で、製造工程の不備による余分なネジの混入が判明し、不具合に起因する発煙・熱損に至った事案を1件確認した。この事案では、端末の落下で強い衝撃が加わったことにより、バッテリー下に混入したネジがバッテリーを破損させたことが原因とみている。さらに「Chromebook Y2」等において、ケーブルの組み立て不良が原因で、ケーブルが周辺部品と擦れて損傷しショートしたことで発煙・熱損に至った事案も6件確認しており、今回あわせて点検する。

 自主点検を実施する端末は、2020年7月~2021年10月製造の「Chromebook Y2」98.6万台、2021年6月~11月製造の「Chromebook Y3」14.2万台、2020年10月~2021年10月製造の「VersaPro EタイプVR VR-8」10.9万台、2021年5月~2021年8月製造の「VersaPro EタイプVR VR-9」0.5万台、2021年8月~11月製造の「VersaPro EタイプVR VR-A」48台の5機種約124万台。現時点で「Chromebook Y2」以外の対象端末ではネジ混入は確認されていないが、同一ライン・同一時期に生産されていたため、あわせて点検を実施する。

 NECによると、仮に端末にネジが混入していた場合も、端末を落下させる等の強い衝撃を加えない限り、バッテリーの破損や発煙・熱損等には至らないという。点検までの間は、落としたりぶつけたりしないよう、平らで十分な強度がある場所で使用し、ひざの上で長時間使用しない等、安全に使用することを遵守し、運搬・保管する際は、必ず電源を切り、電源コード、ACアダプタのプラグをコンセントから抜き、画面を閉じるよう求めている。

 具体的な回収方法・時期等については、自治体や教育機関と調整し決定する。NECは、点検対象端末のユーザーに謝罪するとともに、今後も端末を入念に点検し、再発防止策を徹底、より一層の品質向上に努めていくとしている。
《川端珠紀》

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