12歳未満の子供への新型コロナウイルスワクチン接種について、文部科学省の末松信介大臣は2021年11月5日、厚生労働省の対応を注視する考えを示した。今後の対応については、「厚生労働省とよく連携をして、必要に応じた対応をしてまいりたい」と述べた。 ファイザーの新型コロナウイルスワクチンは、日本では現在、12歳以上を対象としているが、アメリカでは5歳から11歳の子供への接種が推奨されている。ファイザーおよび武田/モデルナの新型コロナウイルスワクチンは、海外で生後6か月から11歳を対象とした臨床試験も実施されている。 11月5日に会見した末松大臣は、「アメリカでは5歳から11歳までの子供に対するファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの接種が推奨されて、一部の地域では接種が始まったという報道が出ている。また、保護者や教員の間にさまざまな声もあることも承知している」と語った。 そのうえで、日本国内のワクチン接種の対象者は、ファイザー社による薬事上の承認に向けた手続きを経て、厚生労働省がその有効性・安全性を確認する等、適切に対応するものであると説明。「文部科学省としては、その対応を注視しつつ、厚生労働省とよく連携をして、必要に応じた対応をしてまいりたい」と述べた。